【キーウ共同】ロシアがウクライナ攻撃の主な手段としている無人機の製造能力について、1日500機に増強する計画とするウクライナ軍事情報機関の見方を英誌エコノミストが12日までに報じた。ロシアは昨年、約300機を製造するのに1カ月を費やしていたが、現在は3日以内に短縮されているという。
同誌によると、ロシアはイラン製無人機「シャヘド」を自国で生産し改良を重ねている。最新型は人工知能(AI)とウクライナのインターネット網を利用し、ウクライナが飛行を妨害できる衛星利用測位システム(GPS)に頼らない設計となっているとしている。
飛行方法も変化している。低空飛行で探知を避けた後、目標都市に近づくと高度2千~2500メートルに急上昇、地上からの銃撃を突破するという。ウクライナ軍はヘリコプターや戦闘機による撃墜に変更。首都キーウ周辺では約95%の無人機を撃墜しているとする軍高官の話を伝えた。
無人機の通信方法に関しては、ウクライナ人の技術者がエコノミストの報道を否定したと地元メディアが報じている。