自民党、都議選・参院選へ楽観ムード? 進次郎農水相人気が背景に

参院選の前哨戦と位置づけられる東京都議選の投開票日が迫る中、自民党内に楽観的な雰囲気が広がり始めています。都議選、参院選ともに複数の情勢調査で自民党が堅調との結果が出ていることが背景にありますが、このムードを支える要因の一つとして、世論調査で「次の首相」として1位を獲得した小泉進次郎農水相の存在が指摘されています。

都議選の応援演説で聴衆に語りかける小泉進次郎農水相都議選の応援演説で聴衆に語りかける小泉進次郎農水相

永田町関係者によれば、複数の情勢調査で自民党は都議選、参院選ともに堅調な結果が出ており、党内に安堵と楽観ムードが広がっています。都議選では、2017年の「小池ブーム」による都民ファーストの会圧勝時のほどの惨敗は回避できそうだとの見方が優勢で、知事与党である自公と都民ファーストで過半数確保の勢いとも報じられています。さらに、7月20日が有力視される参院選の情勢調査でも「自公で非改選と合わせて過半数は確保できそうだ」との見方が広がり、自民党議員や関係者からは安堵の声が聞かれます。彼らとの会話からは、「裏金問題は終わった」「小泉農水相の登場で雰囲気が変わった」といった楽観的なムードが漂っていることが伺えます。

小泉進次郎農水相、自民党の「切り札」に?

裏金問題や物価高による石破政権の支持率低迷の雰囲気を変えたとされるのが、小泉進次郎農水相です。都議選の応援演説には引っ張りだこで、公務の合間を縫って各候補を支援しています。演説では「安心してコメを買える環境を整える」と、備蓄米放出による効果などを強調し、有権者へのアピールに努めています。

自民党関係者によると、進次郎氏が応援に来ると告知するだけで、数百人規模の聴衆が集まる熱狂ぶりを見せているとのこと。特に東京には無党派層が多く、選挙戦終盤に進次郎氏の応援が入ることで、当落線上の候補が当選するケースも過去には見られたといいます。

こうした人気は世論調査にも表れています。産経新聞とFNNが実施した調査では、「次の首相に誰がふさわしいか」という項目で、高市早苗前経済安保相(16.4%)を上回る20.7%で1位となりました。

夏の参院選に向け、党内では「石破首相より進次郎氏に応援に来てほしい」との声が多く上がっており、今後も備蓄米に関する発言などを通じ、ポスト石破候補としての存在感を高め、選挙戦の重要な要素となるでしょう。

選挙戦のカギを握る進次郎農水相

都議選、参院選を前に自民党内に広がる楽観ムード。その背景には、複数の情勢調査での堅調さと、そして何より国民からの期待を集める小泉進次郎農水相の高い人気があります。裏金問題からの回復を目指す自民党にとって、進次郎氏の影響力は今後の選挙戦においてますます重要になると考えられます。

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