TBS系長寿番組「アッコにおまかせ!」の放送内容に異変が起きている。司会の和田アキ子(75)は過去にたびたびその発言がSNS等で物議を醸してきた経緯があるが、最近、番組内で芸能ニュースを取り上げる回数が激減しているのだ。これは一体何を意味するのか、関係者の間では様々な観測が浮上している。
和田アキ子 司会を務める「アッコにおまかせ!」での様子 放送内容変更との関連か
番組の異変と観測される変化
1985年に放送を開始し、今年40周年を迎える「アッコにおまかせ!」。和田アキ子が芸能、スポーツ、政治など幅広いニュースに対し時に鋭い持論を展開することで知られてきた。番組は主にニュースコーナーと企画コーナーの二本柱で構成されている。
しかし、今年5月18日放送回から6月15日放送回までの5週連続で、番組は芸能ニュースの取り上げを極端に控えた。代わりに番組内で紹介されたのは、ドジャースの大谷翔平選手の活躍、政府備蓄米の販売、大阪・関西万博の紹介、梅雨への対策といった、芸能以外の話題が中心だった。
番組出演者からも戸惑いの声が漏れた。5月18日の放送では、取り上げるニュースがあまりに少なく、和田自身が「こんなに少ないのは(これまでの放送で)ないやろ?」と驚きを示し、共演者であるニューヨークの嶋佐和也も「(取り上げるニュースは)いろいろあると思いますけど」とコメントする場面があったほどだ。
TBS関係者が語る理由と今後の展望
なぜこのような放送内容の変更が見られるのか。TBS局内からも疑問の声が上がっているという。あるTBS関係者は、その背景について複数の可能性を示唆している。
一つは、今秋に予定されている放送開始40周年プロジェクトへの準備だ。スタッフが特別番組やイベントの準備に追われており、通常放送のニュース準備にかける時間を短縮せざるを得ない状況にあるという見方だ。
もう一つ、より注目される観測は、和田アキ子の過去の「失言」リスクへの配慮だ。和田はその歯に衣着せぬ物言いが魅力である一方、時としてその発言が物議を醸し、SNSなどで炎上騒動に発展することもあった。TBS側がこれを懸念し、和田がコメントする機会の多いニュースコーナー、特に話題になりやすい芸能ニュースの「尺」(放送時間)を意図的に短くしている可能性が指摘されている。これにより、和田が失言する機会を減らす狙いがあるというのだ。その代わりに、比較的リスクの少ない企画コーナーの時間を長くしている印象だという。
この件について、TBS広報室に芸能ニュースの扱いを控えているという情報について事実か、またその理由についての取材を申し込んだが、回答は得られなかった。
番組公式X(旧ツイッター)では、直近の6月22日放送回の出演者情報が発表されており、お笑いコンビのちょんまげラーメン(旧インディアンス)やタレントの出川哲朗らが出演予定だという。次回の放送で再び芸能ニュースが取り上げられるのか、その動向に注目が集まっている。
結論
「アッコにおまかせ!」における最近の芸能ニュース激減は、番組の40周年という節目と、司会者である和田アキ子の過去の言動、そして局側の様々な意図が複雑に絡み合った結果である可能性が考えられる。特に、和田の「失言」リスク回避のための放送時間調整という観測は、長寿番組ならではのデリケートな事情を物語っているのかもしれない。今後の番組編成がどのように推移していくか、引き続き注目が必要だ。
参照:東スポWEB