TOKIO、国分太一の活動休止受け解散発表 「こうした状況では活動できない」

「こうした状況では活動できない」――テレビ局関係者は、人気グループ『TOKIO』が6月25日に電撃解散を発表したことについて、その理由をこう語った。メンバーの国分太一(50)が複数のコンプライアンス違反により活動休止を発表したのは、そのわずか5日前のこと。特に、日本テレビのレギュラー番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』からの降板は大きな波紋を呼んだ。

国分太一のコンプライアンス違反詳細

国分太一の活動休止を受け、『ザ! 鉄腕! DASH!!』を放送する日本テレビの福田博之社長は、今回の事案を「許されない行為」と断罪しつつも、プライバシー保護を理由にその詳細は明かさなかった。しかし、スポーツ紙の芸能担当記者によると、違反内容はパワハラとセクハラであり、特に決定打となったのはわいせつ写真に関するやり取りだという。「証拠が残っていたため、本人も言い逃れできなかった」と記者は語る。パワハラについては、直近だけでなく10年スパンで繰り返されていたとの情報もある。スタッフへの高圧的な言動や時には身体的な行為もあったとされるが、制作会社関係者は「今と当時では業界の空気が違う。国分さんがパワハラ気質であったのは間違いないが、当時の現場はどこもそんな感じだった」と当時の状況を証言している。

活動休止を発表したTOKIO国分太一とメンバー松岡昌宏活動休止を発表したTOKIO国分太一とメンバー松岡昌宏

解散決定の経緯

解散は、地方での舞台を終えて帰京したメンバーの松岡昌宏(48)と、株式会社TOKIOの社長を務める城島茂(54)がグループの今後について会談する中で決定された。事情を知る関係者によると、株式会社TOKIOにも説明責任が求められる中、両者は「こうした状況では活動できない」との意見で一致したという。解散を切り出したのは松岡であるとされており、国分太一には二人が下した結論が通達された形となった。「彼に拒否権はありませんでした」と関係者は述べている。

TOKIOの歴史と松岡の対応

1994年にデビューしたTOKIOは、2018年に山口達也(53)が不祥事で脱退、2021年3月には長瀬智也(46)もグループを離れるなど、メンバーの変遷を経てきた。それでもTOKIOの屋号を守り続けてきたが、今回の国分太一の活動休止が、張り詰めていた糸を断ち切る決定打となった。コンプライアンス違反の詳細が不明なため、国分本人の会見を求める声もあったが、現在の国分は「ボロボロで人前に出られる状況ではない」という。エージェント契約を結ぶSTARTO ENTERTAINMENTの関係者ですら連絡が取れない状況だといい、芸能プロダクション関係者は「TOKIOの解散は、国分さんがこれ以上会見を求められて苦しむことのないよう気遣った部分もあると思う」と推測する。こうした中、6月27日には株式会社TOKIOの“広報担当”である松岡昌宏が報道陣の囲み取材に応じた。日本テレビが最後まで明かさなかったコンプライアンス違反の内容について、松岡は「なんのコンプライアンス違反ですかと。城島も自分も知りません」と述べ、プライバシーと守秘義務から聞かされていないと話した。国分の状況については、「36年一緒にいて聞いたことのない声で申し訳ないと。たぶんもう奈落の底にいる状態」と、その深い落胆ぶりを明かした。

今後の展望

「解散」というグループにとって最大の区切りをつけたことで、松岡が代表して取材に応じた今、国分太一を追及する動きは徐々に沈静化していくことが予想される。株式会社TOKIOも廃業が予定されており、国分に戻る場所はない状況だ。冒頭のテレビ局関係者は、「本人もコンプライアンス違反が指摘された段階で、『引退』を口にしていたそうですから、その辺りは覚悟しているのではないか」と語る。

稀代の名グループ、TOKIOの幕引きは、国分太一の不祥事という予期せぬ事態によって、何とも寂しい形で迎えられることとなった。今回の解散決定は、残されたメンバーが「こうした状況では活動できない」と判断した結果であり、長年の活動にピリオドが打たれた形だ。

出典:FRIDAYデジタル
Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/277ae328946838d168040e798d995318f80f0c75