木村拓哉(52)が7月5日に自身のYouTube番組『木村さ~~ん!』に出演し、ある場面で見せた行動が「神対応」として大きな反響を呼んでいる。視聴者からは、その細やかな配慮と優しさに感激する声が多数寄せられている。
YouTube番組「木村さ~~ん!」の新企画で谷根千を散策
この日の番組は「木村さ~~ん歩!」と題した新企画で、雑誌『散歩の達人』編集長の平岩美香氏とともに、東京の谷中、根津、千駄木、通称「谷根千」エリアを散策した。地域に根差した店や昔ながらの街並みを楽しみながら歩を進める中で、ある出来事が起こった。
パン屋での心温まる交流
散策の途中で立ち寄ったパン屋で、木村が購入したパンを店先で試食していると、幼い兄弟がやってきた。兄は弟のために「ライオンパン」を一つだけ買いに来たという。木村が「それだけ?」と尋ねると、兄は「はい、大丈夫です」と答えた。「2人で分けるの?」とさらに聞くと、兄は「いえ、弟の分です」と話した。
お兄ちゃんはお腹がいっぱいで、弟のおやつ分だけを買いに来た状況だった。しかし、店員が会計金額として「250円です」と告げると、兄は「200円しかない……」とつぶやき、50円足りないことが判明した。
一旦家に帰ろうとする兄に対し、木村は「いや、いい」と声をかけ、「200円あるんだよな? 足りない分は出してやるよ」と申し出た。
予期せぬ申し出に戸惑う兄に、木村は「いいよ」と重ねて言った。兄が差し出した200円に、木村が不足分の50円を足して店員に支払った。無事にパンを受け取った兄弟は、木村に深く感謝の言葉を述べてその場を後にした。
木村拓哉と『散歩の達人』編集長、谷根千を散策中の様子
視聴者からの称賛と共感の声
この一連のやり取りを見た視聴者は、木村の行動に心を打たれた。SNSのX(旧Twitter)には、その「神対応」を称賛するコメントが相次いで投稿された。
- 「他者の気持ちを尊重できすぎていてカッコいい」
- 「この振る舞いは惚れるわ」
- 「ごく自然に見えるけど、カメラの前で、なかなかできないよな、こんなこと」
など、木村が見せたさりげない優しさと配慮に対し、多くの反響が寄せられた。
芸能関係者が分析する「見守る力」の背景
芸能関係者は、木村の対応について「もし木村さんが兄弟に代わって全額を出していたら、子どもたちが遠慮してしまい、自分でお金を出して買おうとする『購入する意思』を損なう可能性があった。また、お兄ちゃんの弟の前でのメンツを潰してしまうことも考えられる。だからこそ、全額奢るのではなく、あくまで『足りない分をサポートする』という形でお金を出してあげた木村さんの気遣いが素晴らしいと、視聴者は感心しているのでしょう」と分析する。
さらに、「木村さんの妻である工藤静香さん(55)は、2021年3月に出演した『スッキリ』(日本テレビ系)で、『子育てでは個人の意見を尊重したい』と話していました。お子さんが進む道に迷った際、口を出しすぎず、本人が選んだ道を全力でサポートすることを意識しているそうです。木村さんもそういった静香さんの考え方に影響を受けている可能性があり、今回も兄弟の『自分で買って弟にあげたい』という自主性を尊重し、そっと見守るような形で手助けしたのかもしれません」と続けた。
多くの人々に感動を与えた木村拓哉の振る舞い
木村拓哉が見せた、子供たちの自立心を尊重しつつ必要なサポートを行う「見守る力」は、多くの人々に感動を与えた。その自然で温かい振る舞いは、芸能人という立場を超え、人間的な魅力として視聴者の心に深く響いたようだ。