観光船が転覆、34人死亡 ベトナム世界遺産のハロン湾


地元紙VNエクスプレスによると、転覆した船には乗客48人、乗員5人の計53人が乗っていた。乗客の国籍は明らかにされていない。

現場で捜索活動にあたっている潜水士は地元メディアの取材に対し、客室部分の大半は捜索を終えたと明らかにした。「今のところ、客室内には遺体は残っていないと思う。漂流している可能性はある」

船は「ワンダー・シー号」と名付けられた観光船で、現地時間午後1時30分ごろ、突然の強風に見舞われて転覆。その後、GPS信号を喪失したという。当局が明らかにした。

海軍や国境警備隊、警察、港湾当局に加え、27隻の船と2隻の救助艇が現場に出動したが、豪雨や夜間の視界不良により救助活動は難航している。

乗客の多くは首都ハノイからの家族連れで、年齢は3歳から53歳。20人以上の子どもが乗船していたという。

地元病院の院長によれば、10歳の男児がけがをしたが、容体は安定している。14歳の少年は船内の沈んだ客室に約4時間閉じ込められた後、救助された。

事故はハロン湾でも有名な観光名所のひとつ、ダウゴー洞窟付近で発生したとされる。

ハロン湾は、約1600の石灰岩の島から成るユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産で、ベトナムを代表する観光地のひとつ。



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