オーストラリア出身のハリウッド女優ニコール・キッドマンが、米国を離れポルトガルへの移住を準備しているという報道が浮上している。一部では、この決定の背景にドナルド・トランプ大統領の在任期間に対する不満がある可能性が指摘されている。
ポルトガルへの居住許可申請と目撃情報
米芸能誌『ピープル』や英紙『メトロ』など複数のメディアは、ニコール・キッドマンが最近、ポルトガルの移民当局に居住許可の申請書類を提出したと報じた。現在、キッドマンは米国テネシー州ナッシュビルに居住している。
ポルトガル誌『SIC Notícias』によると、キッドマンは20日、プライベートジェットでリスボン郊外の高級住宅地カスカイスに到着した姿が目撃されたという。彼女はリスボンから約130キロ離れた、高級ゴルフクラブ内の住宅を見学したとされている。この地域は、俳優ジョージ・クルーニーやパリス・ヒルトン、英国のユージェニー王女などが居住する人気の高い高級住宅地として知られている。
オメガのイベントに参加するハリウッド女優ニコール・キッドマンの肖像
ゴールデンビザプログラムと移住の背景
『メトロ』紙は、キッドマンがポルトガルの「ゴールデンビザプログラム」を通じて居住権を得る可能性が高いと伝えている。これは、一定額以上の不動産投資を行った者に居住権を与える制度である。キッドマンとその夫である歌手キース・アーバンは、すでにリスボンに住宅を所有しているとも報じられている。
今回の居住権申請の具体的な理由はまだ確認されていないが、『メトロ』紙は「キッドマンがトランプ氏を避けるために米国を離れる可能性がある」と推測している。さらに同紙は、「トランプ大統領の在任以降、米国を離れた最初のスターはキッドマンではないだろう」とも指摘した。
トランプ氏との対立で米国を離れた他の著名人
実際に、ドナルド・トランプ氏との対立を理由に米国を離れたと公言している有名人は他にもいる。コメディアンのロージー・オドネルはアイルランドに移住した一人だ。これに対し、トランプ氏は「オドネルさんは国の役に立たない」と発言し、市民権剥奪を検討するとまで述べた。オドネルは自身のSNSで、性犯罪者のジェフリー・エプスタイン氏とトランプ氏が写る写真を公開し、反論している。
また、テレビ司会者のエレン・デジェネレスも最近、英国に移住した理由がトランプ氏であったことを明かした。デジェネレスはメディアのインタビューで「トランプ氏のせいで移住したのか?」という質問に対し「そうだ」と答えている。「英国での生活の方がずっと良い。動物福祉や人々の礼儀正しさなど、すべてに満足している」と語り、英国での生活の満足度を示した。
まとめ
ニコール・キッドマンのポルトガル移住報道は、単なるセレブリティの引っ越しにとどまらず、米国の政治情勢が著名人の生活選択に与える影響という側面を浮き彫りにしている。過去にもトランプ政権への不満を理由に米国を離れた有名人が存在しており、今回のキッドマンの動向もその一環として注目されている。今後の彼女の公式発表が待たれる。
参考文献
- People Magazine (米芸能誌ピープル)
- Metro (英紙メトロ)
- SIC Notícias (ポルトガル誌SIC Notícias)
- Yahoo!ニュース (ニュース記事出典元)