日本保守党の北村晴男参院議員は29日、国会内で記者会見を開き、自身のX(旧ツイッター)での石破茂首相に関する投稿内容について「率直な感想だ」と主張し、発言を擁護しました。この投稿では、石破首相を「醜く奇妙な生き物」と表現しており、インターネット上で大きな批判を浴びていました。
北村議員は7月27日、石破首相のインタビュー記事を引用し、「醜く奇妙な生き物を国のリーダーに選んだ日本。一刻の猶予も無い」と投稿。その前日の26日にも、「(内面も)醜く奇妙な生き物」と発言しており、これに対して「誹謗中傷」「侮辱に当たる」などの声が多数上がっていました。
国会内で記者会見を行う日本保守党の北村晴男参院議員と百田尚樹代表
記者会見で、北村議員は石破首相について、その「過去の発言をさまざま覆してこられた」点を挙げ、その理由を説明しないことは「まともな人間の行動ではない」と強く批判しました。さらに、「恥を知らない人だなと。奇妙な生き物だなとずっと思ってきた」と、首相に対する長年の印象を述べました。南海トラフ地震への備えなどを理由に首相が退陣表明していないことにも言及し、「論理が破綻している。無能とか論理的思考力がないとか、そういうレベルではない。人格に根ざしている。醜悪な人柄であると考えざるを得ない」とまで主張。自身の発言が「外見は全然問題にしていない」と、首相の内面に対する評価であることを強調しました。
会見に同席した日本保守党の百田尚樹代表は、北村議員の発言を全面的に支持する姿勢を示しました。百田代表は「私はこの発言は認めている。政治家としての姿勢を奇妙だと言っている」と述べ、発言は首相の政治的スタンスへの正当な批判であると擁護しました。また、北村議員の言葉を誹謗中傷と批判する人々に対しては、「日本語の読解力、リテラシーが著しく低い」と反論しました。
この会見により、北村議員と日本保守党は、石破首相への厳しい発言を撤回するどころか、その正当性を強く主張する姿勢を鮮明にしました。この問題は、今後も政界や世論に波紋を広げると予想されます。