(CNN) ロシア東部カムチャツカ半島付近で30日に発生したマグニチュード(M)8.8の地震で、震源地付近の住民がロシア国営メディアに対し、激しい揺れで壁にかけた絵や戸棚が落下し、地面が波打ったと話している。
「地震発生時は自宅にいた。揺れは4分ほど続いて、だんだん強くなった」。ペトル・シュピレノクさんはRIAノーボスチ通信にそう語った。「どこへ行っても地震の話ばかり。みんな衝撃を受けている。ガソリンスタンドは大混雑だ。みんな万が一に備えて余分な燃料をたくわえている」
高層住宅の住民は強い不安を感じ、一時的な避難を考えているという。
カムチャツカ半島でガイドをしているという別の住民のアントンさんは国営メディアに対し、ホテルのバーでコーヒーを飲んでいた時に地震が起きたと語った。
「文字通り波打つのが見えた。まるで特殊効果のようだった。自分はスノーボーダーだが、バランスを保つのはほぼ不可能だった」とアントンさんは話す。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ロシアで今回の地震と津波による死者は出ていないと発表した。負傷者の数には言及しなかった。