田中萌アナ、テレ朝「サマフェス」騒音トラブルに「半笑い」対応の舞台裏

人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」が横浜で開催したライブの騒音問題が話題を集める中、東京・六本木で実施されている「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER FES」(以下、サマフェス)でも同様の“プチ騒動”が発生していたようだ。この件で、同局の田中萌アナウンサーの対応が注目されている。

恒例の「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER FES」で何が?

テレビ朝日が主催する「サマフェス」は、2014年から続く恒例の夏休みイベントだ。約1カ月間にわたり、テレビ朝日本社を中心に屋内外で様々な催しが開催され、連日多くの来場者で賑わいを見せる。同局の番組とコラボした企画やグルメ販売、特設ステージでのお笑いライブやバラエティ番組の公開収録などが人気を集める。2025年の特徴は「音楽とエンタメ」に特化しており、野外の「六本木ヒルズアリーナ」では日替わりでアーティストがライブを実施。8月には「FRUITS ZIPPER」や「SKE48」、「新しい学校のリーダーズ」といった人気アイドルグループの出演も予定されている。

テレ朝「サマフェス」会場で笑顔を見せる田中萌アナウンサーテレ朝「サマフェス」会場で笑顔を見せる田中萌アナウンサー

近隣住民からの「騒音苦情」と田中萌アナの対応

7月下旬、サマフェスの賑やかな声や音楽が響く中、会場内にある毛利庭園で、田中萌アナウンサーの姿が目撃された。彼女はサマフェスのロケを終え、スタッフたちとテーブルで休憩していたところ、近隣住民と思われる女性が騒音について苦情を言いに来たという。居合わせた観客によると、直接クレーム対応に当たったのはスタッフだったものの、女性の剣幕があまりに凄まじかったためか、田中アナは「半笑い」で対応していたという。彼女は時折言葉を挟むものの、女性の怒りは収まらず、しばらくの間、騒音に対する訴えが続いた。田中アナは終始、動揺することなく堂々とした様子だったと報じられている。

近隣住民からの騒音苦情に対し笑顔で対応する田中萌アナの様子近隣住民からの騒音苦情に対し笑顔で対応する田中萌アナの様子

六本木の立地が抱える「イベント騒音」の課題

イベント会場であるテレビ朝日本社は、六本木ヒルズ内に位置している。周囲には高級ブティックやオフィスビルが立ち並び、多くのタワーマンション居住者もいる環境だ。主催者であるテレビ朝日は騒音に関する配慮を講じているはずだが、ライブは19時開演の日が多く、休日は昼公演を含め一日中音楽が響く状態が約1カ月続く。このため、近隣住民や近隣で働く人々が複雑な心境になるのも無理はない。しかし、アナウンサーには音量調整の権限があるわけではなく、状況を丁寧に聞き取り、上層部に報告するしか手立てはないとされている。

「ぶっちゃけキャラ」田中アナの「不屈のメンタル」

芸能ジャーナリストによると、田中アナは近年「ABEMA Prime」での発言やSNSでの豪快な昼飲み投稿など、素顔をさらけ出す「ぶっちゃけキャラ」として知られている。アナウンサーという職業柄、視聴者からは芸能人と同様に見られることもあるが、今回の騒音トラブル対応に見られるように、彼女は「不屈のメンタル」を持っていると評されている。今回の騒動においても、田中アナが終始冷静かつプロフェッショナルな姿勢を保ったことは、彼女のそうした資質を物語っていると言えるだろう。

今回の騒動は、都市部における大規模イベント開催と近隣環境との共存の難しさを改めて浮き彫りにした。田中アナの冷静な対応は、予期せぬトラブルに直面した際のプロフェッショナリズムを示すものとして評価できるだろう。


参考文献