(CNN) ロシアでこのほど、自作航空機の製作で地元で有名になった男性(88)が、自作ヘリで離陸を試みた際に死亡する出来事があった。
死亡したのはロシア西部キーロフ州に住む男性。ボルガ地方の検察によると、男性は先月31日、自作した航空機で飛行を試みた。
だが、ヘリは離陸時に分解した。
地元救急当局が8月1日に国営RIAノーボスチ通信に明らかにしたところによると、機体は浮上せず、「エンジン始動時に地上でエンジンの出力が上昇していた際、メインローターのブレードが外れた。これにより、操縦していた1937年生まれの男性が負傷する結果になった」という。
検察は、男性は地元病院に搬送されたと説明。だがRIAノーボスチによると、数時間後に亡くなった。
今回の機体は未登録で、事故時の状況について調査が進められていると、検察は付け加えた。
RIAノーボスチは捜査当局の情報をもとに、死亡した男性の身元を「ウラジーミル・トラペズニコフ氏」と報じている。
地元メディアやSNSによると、トラペズニコフ氏は独学で発明を学んだ人物で、幼少期からパイロットになる夢を抱いていた。
最終的にトラペズニコフ氏は木材会社の運転手になったものの、自作の飛行機を製作したことで地元で有名な存在になった。
RIAノーボスチによると、自作機での飛行に成功したことで、1985年には映画などに取り上げられたこともある。
報道によれば、トラペズニコフ氏は計5機の航空機を自作。死亡したのは最新作で離陸を試みた後のことだった。