鬼滅の刃「無限城編」公開で再評価!三郎爺さんの“ファインプレー”が物語に与えた決定的影響

2025年7月18日に『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開され、記録的な大ヒットを飛ばしている現在、インターネット上では「無限城編」に留まらず、『鬼滅の刃』全体の様々な場面やキャラクターに関する話題が再び盛り上がりを見せています。その中でも、一部で「『鬼滅の刃』でもっとも有能なキャラ」とまで称賛され、出番自体は短いながらもキーパーソンとして注目を集めているのが、「三郎爺さん」です。

三郎爺さんの登場と初期の重要性

三郎爺さんは、『鬼滅の刃』第1話「残酷」に登場する一般人のキャラクターです。山の麓で一人暮らしをしている彼は、町で炭を売り歩き、日が暮れてから山中の家路を急ぐ主人公・竈門炭治郎を引き留めます。「危ねぇからやめろ」「鬼が出るぞ」と深刻な表情で忠告し、彼を自身の家に一晩泊めたことが、物語の序盤において極めて重要な意味を持ちました。この三郎爺さんの行動がなければ、炭治郎は直接鬼舞辻無惨と遭遇する可能性が高く、物語の結末は全く異なるものになっていたでしょう。

鬼舞辻無惨との遭遇を回避させた「決断」

翌朝、山に戻った炭治郎は、家族が皆殺しにされ、妹の禰豆子(※「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記)が鬼に変貌しているという悲劇的な現実に直面します。後に明らかになるように、この竈門家を襲撃したのは、鬼の始祖である鬼舞辻無惨本人でした。当時の炭治郎には無惨に対抗する術などなく、もし三郎爺さんが引き留めず、彼がその夜に山へ帰っていたならば、そこで物語は幕を閉じていた可能性が極めて高いと推測されます。三郎爺さんの行動は、まさに奇跡的な「ファインプレー」だったのです。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のキービジュアル。主人公竈門炭治郎と上弦の参・猗窩座が描かれており、映画公開による話題の高まりを示す劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のキービジュアル。主人公竈門炭治郎と上弦の参・猗窩座が描かれており、映画公開による話題の高まりを示す

鬼と鬼殺隊を知る三郎爺さんの背景

炭治郎に「鬼狩り様が鬼を斬ってくれるんだよ」と語っていたように、三郎爺さんは鬼だけでなく、鬼殺隊の存在も認識していました。その詳細な経緯は不明ですが、「家族を亡くして独り暮らし」という彼の状況から、もしかするとかつて家族を鬼に殺され、自身だけが鬼殺隊に救われた経験があるのかもしれません。炭治郎から鬼が家の中に入ってこないのかと問われた際、「いや 入ってくる」と断言していたことからも、鬼の危険性を肌で知る彼の過去が示唆されています。

SNSで高まる「MVP」「有能」の声

『無限城編 第一章』の公開後、この三郎爺さんの「ファインプレー」に関して、SNSでは改めて評価の声が高まっています。「引き止めなかったら炭治郎も仲良く鬼になってたのかな」「この人は、おそらくは鬼に一度会い、生き延びている、有能すぎる」「三郎ってことは兄ふたり含む家族が鬼に殺されたりしたんかな」「最初は老害扱いされてたのに、まさかこいつが1番有能だとは思わなかった」「鼻が効く炭治郎以上に勘がすごい三郎さん、もはやMVP」といった投稿が相次ぎ、彼の洞察力と行動がいかに物語の展開を左右したかについての考察が深まっています。原作終盤の展開に触れるため詳細は伏せますが、もし1話で炭治郎が無惨と遭遇していた場合、彼が殺される以上に人間にとって最悪な事態が起きていた可能性も指摘されており、その意味でも三郎爺さんの重要性が再認識されています。

アニメでの再登場に期待

アニメではてらそままさきさんが声を担当している三郎爺さんには、今後もう一度だけ、視聴者の感動を呼ぶ登場シーンが予定されています。原作漫画ではセリフがなかったこの場面で、アニメ版では彼が何か言葉を発するのか、その演出に大きな注目が集まっています。物語の根幹を支えた彼の存在は、今後もファンの間で語り継がれていくことでしょう。


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