たかまつなな、元官僚と事実婚公表 マッチングアプリでの出会いと「選択的夫婦別姓」への思い

元NHK職員でジャーナリスト、社会起業家として知られるたかまつなな氏(32)が17日、自身のSNSとYouTubeチャンネルを通じて、元官僚の同い年の男性「ヒデ」さんとの事実婚を発表しました。二人の出会いがマッチングアプリであったこと、そして事実婚を選択した具体的な理由についても詳しく語られ、多くの注目を集めています。

「たかまつななより大事なご報告」YouTubeで発表

たかまつなな氏は、「たかまつななより大事なご報告」と題したYouTube動画を公開し、白い清楚な衣装で「この度、結婚することになりました」と笑顔で報告しました。日頃から応援する人々へのお披露目として、パートナーのヒデさんも動画に登場。顔はスタンプで伏せられていましたが、そのダンディーな声は公開されました。さらに、公私ともに親交があるお笑いコンビ「ニッチェ」の江上敬子さんも現れ、動画の進行役を務めました。ヒデさんは自身を「一般の方」と紹介し、芸能関係の仕事ではないことを明言。以前から婚活を公言していたたかまつ氏は、「政治の話ができてイチャイチャできる人。あと話し合いができる人」が結婚相手の条件だったと嬉しそうに語りました。

運命の出会いは「マッチングアプリ」

二人の運命的な出会いは「マッチングアプリ」だったと即答。たかまつ氏は、「本当に政治の話ができる人がよかったので、どうやって調べればいいんだろうと思いついたんです。『霞が関』で検索すればいいと」と意外な検索ワードを明かし、江上さんを驚かせました。彼女は、「丸の内とか大手町とか、勤め先を書く人が多い中で、『霞が関』と書いている人がいるかもしれないと思った」と語り、パートナーであるヒデさん自身もかつて霞が関で働いていた経験があったと説明。ヒデさんも「前職の職場をぼかすために公務員の人は『霞が関』と書きがち」と補足し、自身が「ごく短い期間」ながら官僚であったことを認めました。たかまつ氏が実名を隠さずにアプリを利用していたことに対し、ヒデさんは「プロフィールを見た瞬間に、その人しかいないと思った。なりすましかなと一瞬疑ったが、一度話してみたら面白そうで話が合いそうだと感じた」と当時の心境を語りました。メッセージや電話、食事を重ねるうちに、二人の親交は深まっていったとのことです。

たかまつななさんとパートナーのヒデさん。事実婚を発表し、二人の幸せな表情が伺える。たかまつななさんとパートナーのヒデさん。事実婚を発表し、二人の幸せな表情が伺える。

「事実婚」を選択した背景:名字へのこだわりと「選択的夫婦別姓」への思い

今回の「事実婚」選択については、たかまつ氏とヒデさん双方で深く話し合ったといいます。最大の理由は「名字を変えたくない」という共通の強い思いでした。たかまつ氏は「生まれてきてからずっと使ってきた名字を変えることに、人生で一番幸せなタイミングで後ろ向きな気持ちになるのはもったいない」と語り、ジャーナリストや社会起業家としての活動に名字の変更が影響を及ぼすことへの懸念も示しました。ヒデさんもまた、仕事の関係で名字が変わることによる不便を考慮し、「お互い譲り合うのはおかしい」という結論に至ったそうです。

たかまつ氏は、今回の選択が「選択的夫婦別姓」の導入を待つ姿勢でもあると説明。「導入されたら籍を入れてもいいかもしれない。皆さんの多様な選択が実現できる社会になるといい」と、個人の結婚の形が尊重される社会への強い願いを語りました。二人の事実婚の公表は、現代社会における多様な夫婦のあり方や、名字問題、そして「選択的夫婦別姓」という社会的な議論に対し、新たな視点を提供するものとなりました。

まとめ

ジャーナリストで社会起業家のたかまつなな氏が、元官僚のヒデさんとの事実婚を発表しました。マッチングアプリでのユニークな出会いから、お互いの名字への強いこだわりが「事実婚」という選択に繋がったことが明かされました。特に、彼女の「選択的夫婦別姓」への深い思いは、個人の幸せと社会のあり方を結びつける重要なメッセージとなっています。この発表は、多様な生き方や夫婦の形が尊重される社会の実現に向けた、一つの希望と議論のきっかけとなるでしょう。


参考文献

  • 報知新聞社 (オリジナル記事)
  • Yahoo!ニュース (掲載プラットフォーム)