1990年代、数々の人気バラエティ番組で活躍し、一世を風靡したタレントの大東めぐみさん(53)。『超天才・たけしの元気が出るテレビ!!』、『なるほど!ザ・ワールド』、『ライオンのごきげんよう』など、その八面六臂の活躍は多くの視聴者を魅了しました。人気絶頂期に結婚し、拠点を東京から大阪に移したことで、彼女の人生は激変したと言います。本記事では、そんな大東さんが自らの“バラドル”時代を振り返り、当時を物語る驚きのエピソードを深掘りします。
53歳になったタレント大東めぐみ、90年代バラドル時代の輝きを語る
「ワクワク」に満ちた多忙な日々
20代の頃と変わらぬ明るい声で大東さんが語るのは、まさに「とにかく毎日、ワクワクして楽しかった」という日々です。『THE 夜もヒッパレ』の収録は深夜0時を回ることも珍しくなく、年末にはそこから『新春かくし芸大会』の練習へ移動するなど、睡眠時間はほとんど取れないほどの多忙を極めていました。しかし、移動中の車内で仮眠を取るような状況でも、「仕事がつらい」と感じたことは一度もなかったと振り返ります。その言葉からは、当時のテレビ業界の熱気と、彼女自身の仕事への情熱が伝わってきます。
「なるほど!ザ・ワールド」での過酷なロケ秘話
特に思い出深いと語るのは、フジテレビ系『なるほど!ザ・ワールド』のロケです。「どこでも寝られますか?」というスタッフの問いに「はい」と答えたことがきっかけで、“へき地担当”に抜擢された大東さん。その中でも最も衝撃的だったのは、フィリピンのミンダナオ島へのロケだったと言います。目的はコウモリの糞をリポートすることでしたが、現地の空港に到着すると、スタッフから渡されたのは大きな段ボール箱。これから向かう地域にゲリラ隊がおり、女性は狙われて危険なため、箱に入れて運ぶというのです。これには大東さん自身も「もうビックリでした!」と当時の驚きを隠しません。現代のテレビ制作では考えられないような、危険を伴うロケが日常的に行われていた時代を象徴するエピソードです。
ジャングルでの予期せぬ「アリとの戦い」
スタッフの指示通り箱の中に入った大東さんは、持ち手の穴から外の様子を覗きながら、ミンダナオ島のジャングル奥地へと運ばれていきました。ある地点で箱から出されると、そこからはカメラを回しながらジャングルを歩いてリポートを敢行。道の途中で落ちていたカカオの実を見つけ、「わ~カカオだ!」と拾って香りを嗅ぐと、甘いチョコレートの香りがしたため、後でゆっくり嗅ごうと迷彩服の胸元に入れたまま歩き続けました。
しかし、しばらくすると身体に異変が起きます。なんと袖口から大量のアリがウジャウジャと這い出してきたのです。胸元に入れたカカオの実に大量のアリが入り込んでおり、それが全身に広がってきたのでした。大東さんは「ウワ~ッ!!」と叫び、カカオの実を放り出し、慌てて迷彩服も脱ぎ捨てて身体中を払って大暴れ。その一部始終は全てカメラに収められており、後日、このシーンが何かの賞を受賞したという、まさに体を張ったバラドル時代の傑作エピソードとなりました。
結びに
大東めぐみさんの90年代バラドル時代は、まさに予測不能なハプニングの連続であり、その体当たりな姿勢が当時のテレビ業界の熱気と彼女自身のプロ意識を鮮やかに物語っています。危険と隣り合わせのロケも、持ち前の明るさと元気で乗り越えてきた彼女の半生は、多くの人々に勇気と笑いを届けました。次回は、結婚後の人生の激変、そして大阪での新たな生活について、さらに深く掘り下げていきます。
参考文献:
Yahoo!ニュース