サッカー界の至宝、元ブラジル代表のロナウジーニョ(45)が、おなじみの白い歯を見せる満面の笑顔で日本のファンに応えた。7月下旬、彼は東京・新宿の高層ビル最上階にある高級焼き肉店に姿を現し、その存在が注目を集めた。
「平和を願う一戦」広島でのチャリティーマッチへ
ロナウジーニョの今回の来日は、7月27日に広島市の「エディオンピースウイング広島」で開催された「Zico All-Star Game For Peace HIROSHIMA 80 Years」というサッカーのチャリティーマッチに出場するためだった。この大会は、被爆80年を迎える広島市で平和を願い、ブラジルのスーパーレジェンドであるジーコ(72)が企画したものだ。ロナウジーニョ以外にも、元ブラジル代表のドゥンガ(61)やジュリオ・セザール(45)、元オランダ代表のセードルフ(49)といった錚々たる顔ぶれが参加。さらに、中田英寿氏(45)が監督を務めるという、まさに夢のような豪華メンバーが集結した。
「ピッチ上の魔術師」その輝かしいキャリアと唯一無二のプレースタイル
こうした豪華な出場選手の中でも、ロナウジーニョはまさに別格の存在と言える。彼は2003年からスペインの名門クラブ「FCバルセロナ」で中心選手として活躍し、2度のスペインリーグ優勝に貢献。2004年と2005年には2年連続でFIFA最優秀選手賞を受賞し、2005年には世界最高の栄誉であるバロンドールにも輝いた。また、ブラジル代表のエースナンバー10番を背負い、2002年の日韓ワールドカップでは母国の優勝に大きく貢献している。
しかし、彼の世界的な人気は、その華々しい経歴だけにとどまらない。彼は「ピッチ上の魔術師」と称されたプレースタイルで、観客を常に魅了し続けた。誰も予想できないようなボールさばきや、ゴールへと向かう創造的なアプローチは、見る者すべてを驚かせた。さらに、プレー中には常に笑顔を浮かべ、その姿は観客までも笑顔にさせるほどだった。サッカーを心から楽しむ彼の姿勢は唯一無二であり、引退した現在も「世界で最も愛されたサッカー選手」として語り継がれている。
高級焼き肉店を出たロナウジーニョがファンからの声かけにトレードマークの笑顔で応じる様子。彼の白い歯が輝いている。
来日中も「ロナウジーニョスマイル」で魅了
この日、新宿の高級焼き肉店から出てきたロナウジーニョも、常に笑顔を絶やすことはなかった。スポンサー企業との会食を終え、偶然居合わせたファンから声をかけられると、写真の通り、快く満面の笑みで応じていた。
広島でのチャリティーマッチでは、現役時代さながらのキレのあるプレーと、変わらぬ「ロナウジーニョスマイル」で1万5000人を超える観客を大いに沸かせた。その象徴的な笑顔と華麗なプレーで、サッカーファンをいつまでも魅了し続けてほしいと願うばかりだ。