ウクライナのゼレンスキー大統領は18日のトランプ米大統領との会談に際し、ジャケットを着用してホワイトハウスを訪れた。トランプ氏らと口論になった2月末の会談では、定番の軍服風のシャツで大統領執務室に入り、米記者から非礼をなじられ険悪な雰囲気になっていた。
ゼレンスキー氏はこの日、ともに黒っぽい襟付きシャツとジャケットを着てホワイトハウスに到着。ロシアによる侵略に抵抗する自国兵士への連帯を示すため、着用しているお決まりの軍服風の長袖シャツは封印した。
2月にトランプ氏と会談した際は、米保守系新興メディアの記者から、スーツを着ないのは失礼だとして詰問された。この日は同じ記者から「素晴らしくお似合いだ」と声をかけられた。トランプ氏も「同じことを伝えたよ」と同調した。
米メディアによるとホワイトハウスは、事前にゼレンスキー氏側に対して、格式に合った服装を着用するよう要請していた。ゼレンスキー氏は6月にオランダで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でも、同様のジャケットを着ていた。(ワシントン支局)