BSテレ東は8月19日(火)夜7時より、特別番組「自給自足ファミリー2025夏【秘境で発見!仰天生活…自然と生きる家族物語】」を放送します。この番組では、現代社会の喧騒から離れ、豊かな自然の中で独自のライフスタイルを築く個性的な家族たちの営みに密着。お金では買えない価値と、家族の絆が織りなす感動的な物語が描かれます。築150年の古民家を再生した家族や、広大な山林を自力で開拓したパワフルな一家など、それぞれの「自給自足」の形を通して、生きることの本質に迫ります。
BSテレ東の特別番組「自給自足ファミリー2025夏」のキービジュアル。自然豊かな秘境で、手作りの生活を営む家族の温かい日常が描かれている。
預金700円でも豊かな日々:高知・大賀さん一家の挑戦
高知県いの町の山間にある集落、そのさらに奥深くに暮らすのは大賀さん一家です。5人の子どもたちと共に、彼らはまさに自然と一体となった生活を送っています。夏野菜の豊かな収穫に追われる子どもたちの手際は見事で、「野菜が多すぎて困る」という嬉しい悲鳴が上がるほど。ニワトリやヤギを育て、土とワラで手作りのオーブンを築き、米も野菜も全て自分たちで賄う究極の自給自足生活です。食べ盛りの子どもたちは清涼な川で夏を楽しみ、自然の恵みに大喜び。預金通帳に700円しかなかった時期もあったという苦労を乗り越え、お金では測れない豊かさを享受する大賀家の姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えるでしょう。
12年かけて築く「完成しない家」:高知・田井地さん一家の創造性
同じく高知県の黒潮町には、俳優の石丸謙二郎が訪れる田井地さん一家がいます。海辺の町に、まるで童話の世界から飛び出してきたような家を自力で建てた田井地さんの話には、石丸も目を見張ります。山肌の木を切り出し、根をつるはしで掘り起こし、まさにゼロから「山を切り拓いて建てた家」です。「出窓を作るのは大変だったろう」という石丸の問いに、田井地さんは「妻が『作って』って言うんですけん」と笑顔で答えます。16年前に高知に移住し、1000坪もの土地を開拓。12年もの間「家を作り続けている」という彼らの住まいには、絶景の“オーシャンビュー五右衛門風呂”や、一枚絵のような水平線を望めるこだわりの出窓、そして増え続ける手作りの収納や家具があります。田井地さん一家の「我が家は完成しないからこそ楽しい」という哲学が、石丸によって深く掘り下げられます。
古民家を再生し、故郷と向き合う:長野・遠藤さん夫妻の物語
北アルプスに囲まれた長野県大町市に住む遠藤さん夫妻は、たどり着くまでスタッフが息を切らすほどの秘境で梅を干して待っていました。彼らが暮らすのは、明治時代に建てられた築100年以上の古民家です。独学で溶接機を操り、かまどを作り、高い天井を活かした囲炉裏を設けるなど、風情を活かした改装を進めています。「一家に1台溶接機…オススメします」と豪快に笑う遠藤さんですが、引っ越してきた当初は「山小屋じゃ~ん!」「家ではないって思った」と、家の荒廃ぶりに驚いたそうです。床が剥がれ、壁が落ちた状況から、時間をかけて改修を重ね、現在も長男の部屋を床下の土から作っています。「一緒にできて嬉しいですよ。ホントに」と語るお父さんの顔には達成感が溢れます。
17年前に神奈川県から移住した遠藤さん一家の長女・鼓波さんは17歳。幼い頃は友だちの綺麗な家を羨ましく思うこともあったといいますが、ある日友だちを家に招いたことで考えが変わったといいます。「私だけだね、たぶん悩んでいたのは」「私の家はここだから」と当時を振り返る彼女の笑顔には、自給自足ファミリーならではの揺るぎない力強さが宿っていました。
究極の田舎暮らしを実践する三家族の姿を追う「自給自足ファミリー2025夏【秘境で発見!仰天生活…自然と生きる家族物語】」は、8月19日(火)夜7時よりBSテレ東で放送されます。彼らが示す、自然と共に生きる新しい家族の形、そして自らの手で未来を切り拓くその姿は、私たちに多くの示唆を与えてくれるでしょう。