ウクライナ空軍は21日、ロシア軍が20日から21日にかけて、574機の無人機でウクライナ国内を攻撃したと発表した。ウクライナ侵略終結に向けた露ウクライナ首脳会談の調整が進む中での大規模攻撃となり、ウクライナ側は批判を強めている。
露軍は無人機のほか、ミサイル40発も発射した。ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、この攻撃で少なくとも23人が負傷し、ウクライナ西部ザカルパッチャ州にある米国の電子機器メーカーの工場も被害を受けた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は21日のビデオ演説で、一連の攻撃について「世界が戦争を終わらせる交渉に関する回答をロシアから期待している時に起きた」と指摘し、「彼らは戦争を終わらせることを望んでいない」と非難した。