中居正広氏ファンクラブ閉鎖:復帰の兆しと「性加害問題」の影、動画配信の行方

2024年8月18日、53回目の誕生日を迎えた元SMAPの中居正広氏を巡る大きな動きがあった。長年彼を支え続けたファン、通称「ヅラ」たちの交流の場であった有料ファンクラブサイト『中居ヅラ あの子たちに・・・、』が、同日午後11時59分をもって閉鎖されたのだ。芸能界引退後の彼の動向は常に注目を集めているが、今回のファンクラブ閉鎖は、過去の「性加害問題」の波紋と、水面下で囁かれる「復帰」の噂が複雑に絡み合う中での出来事であり、その後の活動に様々な憶測を呼んでいる。

有料ファンクラブ『中居ヅラ あの子たちに・・・、』閉鎖の詳細

中居正広氏のファンクラブサイト『中居ヅラ あの子たちに・・・、』は、8月18日をもってその歴史に幕を閉じた。しかし、彼の公式サイト『のんびりなかい』は現在も継続して運営されている。この公式サイト内には、ファンクラブサイトへのリンクが存在するものの、そこは「会費返金対応窓口」へと変更されている状況だ。スポーツ紙記者によると、ファンクラブ会費は各会員の入会日や更新後の月数に基づいて算出され、順次返金手続きが進められるという。この措置は、ファンに対する最後の誠意とも受け取れるが、長年のファンにとっては中居氏との直接的な繋がりが一つ失われた形となる。

芸能界復帰が噂される中居正広氏のポートレート。ファンクラブ閉鎖や性加害問題に揺れる彼の現在を伝える。芸能界復帰が噂される中居正広氏のポートレート。ファンクラブ閉鎖や性加害問題に揺れる彼の現在を伝える。

芸能界引退後の「性加害問題」と中居氏の反論

中居氏は今年1月に芸能界からの引退を発表しており、その後の動向に注目が集まっていた。しかし、3月末には元フジテレビの女性アナウンサーに対し中居氏が取った行為について、フジテレビが設置した第三者委員会が「性暴力」と認定したという報道がなされ、大きな波紋を広げた。この認定に対し、中居氏側は代理人弁護士を通じて度々反論の声明を発表している。スポーツ紙記者の解説によれば、中居氏側は「一般的に想起される暴力的、または強制的な性的行為は確認されなかった」と主張し、自身の潔白を訴えている状況である。この問題は、彼の今後の活動に影を落とし続けている重要な要素だ。

水面下で浮上する「復帰」の噂:動画配信の可能性

ファンクラブサイトの閉鎖により、ファンと中居氏との主な繋がりは公式サイトのみとなった。しかし、その水面下では、中居氏が芸能界への「復帰」に前向きであるという話も浮上している。テレビ局関係者の情報によれば、「YouTubeもしくは中居さん個人のサイトにて、動画を配信する構想を考えている」というのだ。騒動以降、中居氏自身による文面での発表はあったものの、公の場に姿を現したことは一度もない。関係者は、中居氏が動画配信を検討する理由として、「復帰をいまだ信じて待っているファンに向けて、彼は自分の言葉で感謝や近況を伝えたい」という思いがあると指摘している。

復帰への障壁:コンテンツと共演者不在の課題

しかし、中居氏の動画配信による完全復活は、簡単ではないと指摘する芸能記者もいる。「中居さんの動画配信はなかなか厳しいと言わざるを得ない。アイドルも芸人も、それこそ素人でも動画を配信する時代ですが、中居さんには“コンテンツ”が見えない」と厳しい見方を示す。長年バラエティ番組でMCを務めてきた中居氏だが、彼の立ち位置はあくまで「回し」であり、彼自身にトークやネタ、笑いを創出する役割があったわけではない。周囲の共演者がいて初めてその能力が活きるタイプだ。現状で中居氏に協力してくれる共演者がどれだけいるのかを考えると、「やはり“詰んでいる”と言えますよね……。まぁ、話題作りのために一部のYouTuberが参加するくらいでしょうか」と記者は分析する。

趣味「野球」コンテンツの限界と有料配信の現実

動画配信のネタは「何でもアリ」とされるが、中居氏の場合、自身の趣味をコンテンツ化するにも課題がある。「例えば、中居さんの趣味である“野球”はコンテンツとして考えられますが、女性ファンとの相性が悪いですよね」と芸能記者は指摘する。彼のコアなファン層である女性たちが、野球コンテンツにどれだけ魅力を感じるかは不透明だ。さらに、「有料の動画配信を継続するのは、かなり“無理ゲー”かも……」と、収益化の難しさについても言及している。テレビという主戦場を失ったテレビタレントが、新たな活躍の場をデジタル空間に求める中で、中居氏がどのような道を切り拓くのか、その行方は不透明だ。

結論

中居正広氏の有料ファンクラブ閉鎖は、彼の芸能界引退と「性加害問題」の余波、そして囁かれる復帰の噂が入り混じる中で訪れた。動画配信による新たな挑戦の可能性も浮上しているものの、彼本来のMCとしての資質がデジタルプラットフォームでいかに活かされるか、そして協力者の確保やコンテンツの創出といった課題が山積している。テレビという大きな枠組みを離れたタレントが、激変するメディア環境の中で新たな居場所を見つけることの難しさを改めて浮き彫りにしている。彼の今後の動向、そしてメディア業界全体の潮流に注目が集まる。

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