八代亜紀さん逝去後のトラブル、「第二弾」計画に非難殺到—故人の尊厳とプライバシーの行方

2023年12月に73歳でこの世を去られた国民的歌手、八代亜紀さん。名曲『舟唄』や『雨の慕情』などで多くのファンに愛され続けましたが、その逝去後、彼女を巡る不穏なトラブルが浮上しています。特に最近、あるレコード会社による「第二弾」の発売計画が明らかになり、世論の激しい批判を浴びています。

舟唄などで知られる故・八代亜紀さん。ベストアルバムを巡るトラブルの渦中に舟唄などで知られる故・八代亜紀さん。ベストアルバムを巡るトラブルの渦中に

ベストアルバム発売巡る騒動の勃発

事の発端は、鹿児島市に本社を置く「ニューセンチュリーレコード」というレコード会社が八代亜紀さんのベストアルバムを発売したことにあります。同社のウェブサイトによると、このアルバムには八代さんが24〜25歳頃に撮影されたとされる、肌の露出が多い「私的写真」2枚が同封されているとのこと。この発表に対し、八代さんの出身地である熊本県の知事は、「事実であれば極めて不愉快で許しがたい」「八代さんとご遺族の尊厳を守ることが重要」として、同社を強く批判しました。芸能プロ関係者も、「八代さんの尊厳を奪う本トラブル」と指摘し、事態の深刻さを物語っています。

「第二弾」発表と世論の激しい批判

さらに問題はエスカレートしました。「ニューセンチュリーレコード」は、自身のホームページ上で「第二弾」の発売を検討していることを公表。発売は2026年4月以降を予定しており、プレミア感を出すために数量限定販売となる可能性もあるとされています。この「第二弾」の内容には、八代さんが実際に着用していたステージ衣装や、「下着マニアがヨダレを垂らすような衣類(ブラジャーやシミの付いたパンティーなど数点)」がDVDや写真集として含まれると明記されており、これが公になったことでネット上では怒りの声が爆発。「人間性を疑う内容」「人間の尊厳に対する冒涜」「亡くなられたとしてもプライバシーは守られるべき」といったコメントが相次ぎ、レコード会社の暴挙に対する強い非難が集まっています。

法的側面と倫理的課題

故人の尊厳を踏みにじるようなこれらの行為に対し、法的な手立てはあるのでしょうか。全国紙社会部記者によると、残念ながら、亡くなった方にはプライバシー権や肖像権は認められないのが現状です。しかし、性的な写真や映像を本人の承諾なく流出させることを禁じる「リベンジポルノ防止法」の観点から、ご遺族による削除要請が認められる可能性が高いと見られています。最大の論点は、八代さん本人がこれらの写真や物品の公表を承諾していたか否かですが、本人が既に亡くなっているため、その真偽を確認する術はありません。記者は、「こうしたことを踏まえての行動であるならば、極めて悪質で下劣な行為であり、到底許されるものではない」と厳しく断罪しています。

この一連の騒動は、故人の名誉や遺族の心情、そして社会的な倫理観に深く関わる問題として、多くの人々に衝撃を与えています。今後、この問題がどのような展開を見せるのか、引き続き注視が必要です。故人への敬意とご遺族の尊厳が守られるべきであり、社会全体としてこのような行為を許容しない姿勢が求められています。

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