悠仁さま成年式、皇室の新たな節目と学業の両立への決意

2025年9月6日、秋篠宮家長男の悠仁さまが成年式を迎えられ、皇室にとって新たな節目を刻みました。昨年18歳の誕生日を迎えられましたが、大学受験を控えていたため、儀式は19歳の誕生日に合わせて執り行われました。これは、男性皇族としては実に40年ぶりとなる成年式であり、国民の注目が寄せられました。

厳粛な成年式の儀式と皇族方の出席

成年式は午前8時45分頃、秋篠宮邸にて「冠を賜うの儀」で幕を開けました。その後、午前10時頃には、成年の冠を身に着ける「加冠の儀」に臨まれました。これらの厳かな儀式には、天皇皇后両陛下をはじめ、秋篠宮ご夫妻、天皇皇后両陛下の長女である愛子さま、秋篠宮家の次女・佳子さまら、多くの皇族方がご出席され、悠仁さまの新たな門出を見守られました。

2025年9月6日に行われた悠仁さまの成年式での凛々しいお姿。皇室の伝統を継ぐ重責が感じられる。2025年9月6日に行われた悠仁さまの成年式での凛々しいお姿。皇室の伝統を継ぐ重責が感じられる。

午後には、天皇皇后両陛下へご挨拶する「朝見の儀」が行われ、悠仁さまは「成年皇族としての責務の重さを自覚し、さらに勉学にいそしむとともに経験を積み、これまで賜りましたご恩にお報い申し上げたく存じます。ここにお礼を申し上げます」と述べられました。緊張されたご様子ながらも、落ち着いた口調で堂々と語られるそのお姿は、今後の皇室を担う一員としての凜々しさを感じさせました。夜には、成年を祝う私的な夕食会「内宴」が東京都千代田区の帝国ホテルで催されました。

筑波大学での学業と充実した学生生活

成年式に先立つ9月5日には、筑波大学(茨城県つくば市)の構内を自転車で移動される悠仁さまのご近影が公開され、その後の大学生活の一端が垣間見えました。悠仁さまは幼少期からトンボなどの昆虫に深い関心をお持ちで、高校在学中の2023年11月には、初の論文「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―」が「国立科学博物館研究報告A類(動物学)」に掲載されるなど、専門的な知見を深めてこられました。

今年4月には筑波大学生命環境学群生物学類に進学され、生物学の専門的な学びを続けていらっしゃいます。大学入学後も高校時代に続いてバドミントンサークルに入部されるなど、学業と並行して学生生活を楽しまれているご様子です。6月1日に筑波大学で開催された宿舎祭「やどかり祭」では、ご友人たちと共にベビーカステラを販売されるなど、積極的に大学行事に参加し、充実した日々を送られていることがうかがえます。

成年皇族としての未来と公務への展望

男性皇族として歴史的な成年式を迎えられた悠仁さまは、当面、学業を最優先される方針です。しかしながら、今後は宮中行事への参加など、成年皇族としての公的な活動の機会も徐々に増やしていくとされており、そのご活躍が期待されています。

参考文献