睡眠剤殺傷の審理差し戻し 千葉の老人ホーム元職員、東京高裁

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 千葉県印西市の老人ホームで平成29年、睡眠導入剤入りの飲み物を同僚らに飲ませ、交通事故などで1人を殺害し5人に重軽傷を負わせたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元職員、波田野(はたの)愛子被告(73)の控訴審判決で、東京高裁(朝山芳史裁判長)は17日、懲役24年とした1審裁判員裁判判決を破棄し、千葉地裁に審理を差し戻した。

 裁判員裁判だった1審千葉地裁は、殺意を否認した被告の主張を退け、動機について「施設で新たな看護師の採用が検討され、同僚が自分を排除しようとしていると感じ、反感を募らせた」と指摘した。弁護側は控訴審で事実誤認があると訴えていた。

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