2025年12月17日、愛子さまは埼玉県越谷市の埼玉鴨場にて、初の単独での「鴨場接待」に臨まれました。ブラウンのジャケットとロングブーツを合わせた装いで登場された愛子さまは、16か国の駐日大使をお迎えし、国際親善の重要な役割を果たされました。この伝統行事は、愛子さまが皇室の一員として国際舞台で存在感を高めていることを示しています。
伝統行事「鴨場接待」での堂々たるお振る舞い
皇室の冬の伝統行事である鴨場接待は、日本の伝統的な鴨猟を紹介しつつ賓客をもてなすものです。カモを傷つけずに捕獲し、印をつけて放鳥するこの儀式は、天皇陛下や雅子さま、佳子さまも経験されています。
愛子さまは午前10時前、会場に到着し、各国大使一人ひとりに「お会いできてうれしいです」と英語で挨拶を交わされました。鴨猟体験中、放鳥時にカモが動かなくなるハプニングがありましたが、愛子さまはすぐに職員に「大丈夫ですか？」と声をかけ、カモの羽をそっと撫でるなど、その優しさを垣間見せました。初の単独公務にもかかわらず、終始和やかな雰囲気で接待役を務められ、その安定感は外交官としての素養を感じさせました。
愛子さまが初の単独鴨場接待に臨まれた様子
2025年、飛躍的な国際親善公務の年
2025年は、愛子さまにとって国際親善に関わる公務が飛躍的に増加した年となりました。この一年で合計13回もの国際公務に臨まれ、2月には佳子さまとの鴨場接待、11月には初の海外訪問となるラオス訪問など、外交に関わる新たな経験を数多く積まれました。
ラオスでは5日間滞在し、国家主席への表敬訪問や晩さん会に出席されたほか、現地の学校や小児病棟を視察されました。現地での愛子さまのご様子について、象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院人文学研究科の河西秀哉准教授は、「愛子さまの真面目なご性格が随所に見られました。事前に多くのことを勉強され、晩さん会の挨拶も直前まで見直されていたそうです。相手側がどのようなことを求めているかを意識し、期待に応えようと努力されていたことが伝わってきました」と振り返っています。これらの経験は、愛子さまの国際感覚と外交手腕を一層磨くものとなったでしょう。
今回の単独鴨場接待は、愛子さまが国際親善の最前線で活躍する準備が整っていることを強く印象づけました。2025年の多岐にわたる国際公務を通じて培われた経験と、その真摯で優しいお人柄は、日本の皇室が国際社会と良好な関係を築く上でかけがえのない存在となることを示唆しています。今後のさらなるご活躍が期待されます。
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