ベテランタレントの峰竜太氏(73)が、長年司会を務めた二つの人気長寿番組から立て続けに卒業することが発表され、芸能界に「世代交代」の波が押し寄せていることを示唆しています。特に、37年間MCを務めた中日ドラゴンズ応援番組『ドラHOTプラス』(東海テレビ)からの引退は、本人が「うれしいというか、寂しい」と心境を明かすほど、峰氏の芸能生活における大きな節目となりました。芸歴50年を超える峰氏にとって、これは新たな局面を迎える正念場と言えるでしょう。
長年の愛を貫いた『ドラHOTプラス』MC引退
12月20日、峰竜太氏は37年間MCを務めた『ドラHOTプラス』を引退しました。番組は年末1時間スペシャルとして放送され、過去の名シーンや長年の共演者、元中日・鈴木孝政氏らからのメッセージが寄せられました。長野県出身で幼少期から熱狂的な中日ドラゴンズファンであった峰氏は、ファンクラブの名誉会員でもあり、1988年から東海テレビのドラゴンズ関連番組に断続的に出演してきました。彼は毎週土曜日に名古屋を訪れ、球場で練習や試合を見学し、選手たちとも個人的に親しい関係を築くなど、番組への深い愛情と情熱を注ぎ続けてきました。番組を離れるにあたり「いつまでもドラゴンズのことは忘れようと思っても忘れられないんです。皆さん、ありがとうございました!」と感謝を述べ、笑顔で締めくくったものの、言葉にしきれない特別な想いがあったことは想像に難くありません。
タレントの峰竜太氏が『ドラHOTプラス』MC引退
『アッコにおまかせ!』も終了へ 芸能界の「世代交代」の波
長年のルーティーンとして、土曜日に『ドラHOTプラス』を終えて帰京し、翌日の生放送番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演することが、この30年間の峰氏の生活サイクルでした。しかし、その『アッコにおまかせ!』も2026年3月末での終了が発表されています。峰氏は1992年からレギュラーとして出演し、翌年には4代目総合司会者として、和田アキ子氏(75)と年齢も近く、バランスの取れた立ち位置で常に安定したコメントで番組を支えてきました。70代でレギュラーを務めてきた長寿番組が立て続けに終了するという事態は、芸能界全体に押し寄せている「世代交代」の波が、ベテランタレントにも例外なく及んでいる現状を浮き彫りにしています。現在、峰氏の全国放送でのレギュラー番組は、1995年の初回から出演する『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)のみとなりました。
妻・海老名美どりの「手腕」が支えた長寿番組の秘訣
なぜ峰氏が出演する番組には長寿番組が多いのか。あるテレビ局関係者は、その大きな理由として妻である海老名美どり氏(72)の「手腕」が大きいと明かしています。海老名氏は落語家・初代林家三平の長女として生まれ、女優や作家としても活動してきました。1975年に番組共演を機に峰氏との交際が始まり、結婚。二人の子宝に恵まれました。しかし、芸能人の不倫騒動が巻き起こるたびに蒸し返されるのが、43年前に妻同席で行われた峰氏の“不倫謝罪会見”でした。それでも夫婦として共に歩んできた海老名氏の存在が、峰氏の長きにわたる芸能活動を支え、安定した地位を築く上で重要な役割を果たしてきたと見る向きは少なくありません。
今回の番組卒業は、峰竜太氏にとってキャリアの転換点であると同時に、日本のテレビ業界における長寿番組とベテランタレントの在り方を改めて問いかけるものとなります。芸能界の「世代交代」が進む中で、峰氏が今後どのような活動を展開していくのか、引き続き注目が集まります。





