12月21日に放送された日本テレビ系人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の30周年記念企画が、視聴者の間で大きな波紋を呼んでいます。長年のファンからは、番組内容に対する嘆きの声がSNS上で多数寄せられました。
30周年企画の概要とファンの反応
この日の放送では、番組開始から30周年を記念し、これまでに紹介された数々のグルメを一挙に振り返る企画が組まれました。インターネットアンケートや番組公式X、街頭インタビューを通じて選ばれた上位グルメが7部門で紹介され、TOKIOの城島茂、松岡昌宏、SixTONESの森本慎太郎らがその美味を堪能する様子が放送されました。
しかし、番組ファンからは、グルメ企画自体への期待とは裏腹に、ある重要な点に対する不満が噴出しました。それは、かつてTOKIOのメンバーとして番組の中核を担っていた山口達也、長瀬智也、国分太一の3人の姿が、過去のVTRも含め一切映されなかったことです。SNS上では「過去を振り返る映像、山口、国分、長瀬の出演場面カットするのもだいぶ無理があるよね」「もうさー、山口君や長瀬君や国分くんが出てる昔の映像出していいじゃん」といった声が相次ぎ、番組の編集方針に対する失望と呆れが広がっています。
ザ!鉄腕!DASH!!に出演するTOKIOの松岡昌宏と城島茂
元メンバー不在の背景と日テレの対応
元TOKIOメンバーの不在には、それぞれの経緯があります。山口達也は2018年に不祥事によりグループを脱退。長瀬智也は2021年3月にジャニーズ事務所を退所し、番組からも離れました。そして今年に入り、国分太一もコンプライアンス違反を理由に番組を降板しています。国分の降板理由についてはプライバシー保護のため詳細は明かされていませんが、これに関して残された城島と松岡、そして番組側との間に「不和」が生じているとも報じられています。
特に、長瀬智也は不祥事による脱退ではないにもかかわらず、今回の放送では他の元メンバーと同様に「なかったこと」のような扱いにされたとして、芸能関係者からも疑問の声が上がっています。また、国分のコンプライアンス違反に関する聞き取りが「だまし討ちのようだった」という報道や、日テレスタッフが城島に「アポなし謝罪」に訪れたとされる件も、番組や局の姿勢に対する批判をさらに強めています。
番組共演者との過去の出来事を暗示する画像
本誌が日本テレビに「アポなし謝罪」について確認したところ、日テレは「ご指摘の記事は、事実誤認に基づく内容が多く含まれており、大変遺憾に思っております」と回答。番組制作の詳細や出演者との協議内容については守秘義務や信頼関係維持の観点から公表できないとしつつ、「事実に基づかない報道は厳に慎んでいただきたく存じます」とコメントしています。また、『ザ!鉄腕!DASH!!』の番組終了予定はないことも明言しました。
裏番組との競争と「悪手」
この30周年記念放送は、裏番組で「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)が放送されていたため、視聴率競争を避けてグルメ企画で乗り切ろうとしたものと見られています。しかし、過去のメンバーの映像を頑なにカットした今回の対応は、多くの視聴者にとって「悪手」だったとの見方が強まっています。長年にわたり番組を支え、感動を共有してきたファンにとって、大切な思い出が否定されたかのような印象を与えてしまった今回の企画は、番組の信頼性にも影を落とす結果となりました。
参照元:
Source link





