自民党の大岡敏孝衆院議員(47)=滋賀1区=が、自ら代表を務める後援会の政治資金パーティーで選挙区内の自治連合会長らに無料で飲食を提供したとして、滋賀県内の有権者72人が20日、公選法違反の疑いで大岡氏に対する告発状を大津地検に提出した。
告発状によると、11月4日夜、大津市のホテルで会費一口1万円のパーティーを開き、知事や県議ら62人を来賓として招待した。選挙区にある大津市内17学区の自治連合会長ら34人も含まれ、無料で酒や料理を提供し、飲食代相当の寄付をしたとしている。
告発状を出した有権者らと玉木昌美代理人弁護士が大津市で記者会見し「買収に近い行為なのではないか。許される話ではない」と非難した。大岡氏は「自治連合会長のうち食事をした全員から会費を頂いており、疑念は解消している。来年以降は全ての来賓を廃止したい」などとするコメントを出した。