【よみがえるトキワ荘】「聖地」の模索(6)熱い地域の期待、光と影も

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姿を現してきた「トキワ荘マンガミュージアム」=20日、豊島区南長崎(鵜野光博撮影)

姿を現してきた「トキワ荘マンガミュージアム」=20日、豊島区南長崎(鵜野光博撮影)

 「ずいぶん、できてきたね」

 工事現場からのぞく「トキワ荘マンガミュージアム」の様子に、通りかかる人から自然に声がかかる。12月20日、東京都豊島区南長崎。工事用足場の奥に見えてきたのは、くすんだベージュ色の外壁を持つ昭和30年代風アパートだ。すでにして強い存在感を放っている。

 ところで、施設が建つ南長崎花咲公園は、以前より広さが半減している。これまで「トキワ荘」の活用や復元を願う人々を追ってきたが、光があれば影もある。ここを散歩の場にしている保育園は多く、ある女性園長は「保育園が増えて散歩の場を確保するのが大変なのに、貴重な公園が一つ、遊びづらくなった」とこぼす。

 建設前、公園では年長の園児がドッジボールで遊んだり、ゲートボールのお年寄りが園児に声をかけたりするのが日常だった。狭くなった今は乳児が中心で、年長組は他の公園に行く。園長は「トキワ荘で街を活気づけたいという願いは分かる」と理解を示しつつも、「観光バスが来るようになれば、安全性も不安」と指摘する。

 豊島区によると、高野之夫区長が建設を正式発表した平成28年7月の翌月から、区は7回にわたってオープンな地域説明会を開き、住民の声を聞いた。たとえば、29年12月20日には住民から「花咲公園をけずってまで建てることに反対だ」「トキワ荘のように古いコンテンツで他施設に対抗できるのか」といった声が出ている。

 区はこの説明会で、代わりの公園用地を確保することと、「アニメと漫画をつなげるような取り組み」で幅広い世代へのアピールとリピーターを生む工夫を約束した。地元商店街の関係者は「この公園に建設してほしくない人はいても、トキワ荘の記念施設をつくること自体に反対する人は、地元にほとんどいない」と説明する。

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