NHK会長、年頭あいさつ「受信料の使い方への目厳しくなる」





NHKの上田良一会長

 NHKの上田良一会長は6日、職員向けの年頭あいさつを行った。テレビ番組を放送と同時にインターネットでも流す「常時同時配信」について、「インターネットという大海原に漕ぎ出すようなもの。勇気を持って漕ぎ続けなければならない」と述べ、新サービス実施に向けた改革の必要性を強調した。

 今春のスタートを目指す常時同時配信に向け、NHKは昨年10月、ネット業務の概要をまとめた実施基準案を総務相に認可申請した。しかし、NHKの肥大化を懸念する総務省は、ネット業務の見直しに加え、業務、受信、ガバナンス(組織統治)の「三位一体改革」の実行を要望。NHKはその後、修正続きを行った。

 上田会長は「新しいサービスを始めるにあたり、受信料の使い方への目がこれまでにも増して厳しくなる。受信料を使ってさまざまな事業を行うことに対する視聴者への説明責任が、これまで以上に求められるということだ」と話し、職員に一層の緊張感を求めた。

 上田氏は今月24日に任期満了で退任する。「これからNHKが向き合わなければならない課題はたくさんある。公共メディア・NHKの挑戦を一丸となってやり遂げよう。任期の限り、私も先頭に立って漕ぎ続ける」と語った。



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