不正軽油製造、脱税の容疑 三重の販売業者らを逮捕


 灯油を混ぜた不正軽油を製造、約1億円を脱税したとして、三重県警生活環境課は15日、地方税法違反の疑いで同県名張市赤目町丈六の石油販売製造業、井上聡容疑者(50)ら2人を、不正軽油の原料を提供したとして、同法違反の疑いで兵庫県西宮市西宮浜の会社役員、御立政之容疑者(52)を逮捕した。

 井上容疑者ら2人の逮捕容疑は平成30年11月、不正軽油約1万4千リットルを製造したほか、28年5月~30年11月に販売した不正軽油約310万リットルについて県に申告せず、軽油引取税約1億円を脱税したとしている。

 御立容疑者の逮捕容疑は30年3~11月、奈良県五條市で経営する会社で、不正軽油の原料となることを知りながら識別剤を除去した灯油約1640キロリットルを井上容疑者に提供したとしている。

 購入者から三重県に相談があり、県が県警に情報提供した。県警が地方税法違反容疑で井上容疑者が経営する給油所などを捜索していた。



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