モーストリー・クラシック3月号 「シンフォニストの時代 ブルックナー」





モーストリークラシック3月号

 昨秋来日した世界の2大オーケストラ、ウィーン・フィルとベルリン・フィルとも、オーストリアの作曲家、アントン・ブルックナーの交響曲第8番を取り上げた。月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」3月号は、「シンフォニスト(交響曲作曲家)の時代 ブルックナー」を特集、その魅力を探った。

 ブルックナーは1824年、リンツ近くの小さな村で生まれた。父親は村唯一の学校の校長。聖フローリアン修道院の給費生となり、リンツの師範学校で教師の資格を取った。

 リンツ大聖堂のオルガニストなどを務めながら作曲の勉強を続け、交響曲第1番が初演されたのは1868年、ブルックナーは43歳になっていた。96年に亡くなるまで、交響曲第9番に手を入れ続け、第4楽章は未完に終わっている。

 ブルックナーは子供のころから長く教会で過ごした。ゆえに交響曲も「永遠の絶対的なものへの強い希求がある」(西原稔・桐朋学園大教授)といわれるのかもしれない。



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