韓国検察、前大統領秘書室長を聴取 選挙介入疑惑





ソウル中央地検に出頭し、取材に応じる韓国の任鍾●(=析の下に日)・前大統領秘書室長=30日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国南東部の蔚山(ウルサン)で2018年6月に行われた市長選に大統領府が介入した疑惑で、任鍾●(=析の下に日)(イム・ジョンソク)前大統領秘書室長が30日、ソウル中央地検に出頭した。

 検察は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の知人の宋哲鎬(ソン・チョルホ)蔚山市長が与党から出馬できるよう別の人物に出馬断念を促したとみて、任氏を公職選挙法違反の疑いで事情聴取しているもようだ。任氏は出頭に際し、「なぜ検察への国民の信頼が失われたのか考えてほしい」などと検察を強く非難。無罪を主張した。

 検察は29日には、同選挙への介入疑惑で文氏の側近の1人である白元宇(ペク・ウォンウ)元民情秘書官ら13人を公職選挙法違反罪などで在宅起訴した。また、元政府機関幹部への大統領府の特別監察をもみ消した職権乱用罪で在宅起訴された●(=恵の心を日に)国(チョ・グク)前法相と共謀したとして、白被告ら2人を在宅起訴。宋哲鎬市長や捜査に関わった当時の地元警察トップらも在宅起訴した。



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