チベットの壮大な自然を背景に、ある家族の聖地巡礼の旅を、チベット人監督が描いた作品だ。「上海国際映画祭」で審査員大賞、最優秀脚本賞を受賞した。
五体投地で聖地巡礼に出ると突然、言い出した妻。五体投地とは両手、両膝、額(五体)を地面に投げ伏して祈る、仏教でもっとも丁寧な礼拝の方法。五体投地で進む巡礼は、夫婦が住む村から聖地ラサまで半年以上もかかるという過酷な旅だ。旅立った妻を心配し、後を追う夫。妻には前夫との間に息子がおり、母親に会いにやってくる。そして3人で巡礼の旅を続けるが…。
8日から東京・岩波ホール、22日から大阪・第七藝術劇場などで全国順次公開。1時間49分。(啓)
★★★★
(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)