暗号資産(仮想通貨)の取引を持ち掛け現金を詐取したとして、宮城県警は8日までに詐欺の疑いで東京都港区東新橋、自称不動産業、白鳥英樹容疑者(52)を逮捕した。県警によると平成30年7月~昨年12月、同様の手口で全国の約30人が計3億円程度の被害に遭い、組織的な背景があるとみて関連を調べる。逮捕は7日。
逮捕容疑は19年7月下旬ごろ、何者かと共謀し、埼玉県川越市の無職の女性(70)に投資会社の社員などを装って「あなたの仮想通貨を買いたい人がいる。買い取りには一定の口数が必要で、別の仮想通貨を買ってもらえれば不足分の代わりになる」と電話でうそを言い、8月上旬~10月上旬に手渡しで計550万円をだまし取ったとしている。白鳥容疑者は「自分は関係ない」と否認している。
宮城県警はこれまでに、株券や社債を買い取る代わりに暗号資産を購入するよう持ち掛け現金を詐取したとする容疑などで、さいたま市の金融会社役員の男(60)を逮捕。捜査の過程で、指示役として白鳥容疑者が浮上した。