アフガン和平 米・タリバンが署名式開催へ 「米国史上最長の戦争」終結に前進

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カタールの首都ドーハで、米国とタリバンの和平合意署名式が行われるホテルのホール=28日(共同)

カタールの首都ドーハで、米国とタリバンの和平合意署名式が行われるホテルのホール=28日(共同)

 【シンガポール=森浩、ワシントン=黒瀬悦成】アフガニスタンをめぐる米国とイスラム原理主義勢力タリバンによる和平合意の署名式が29日、カタールの首都ドーハで行われる。合意成立で2001年から続く「米国史上最長の戦争」は終結に前進。トランプ米大統領は秋の大統領選を前に外交的成果を得る格好だが、今後行われるタリバンとアフガン政府の交渉は難航が予想され、国内はさらなる混迷に陥りかねない。

 式典には米国からはポンペオ国務長官が、タリバンからは米国との交渉担当者が出席予定。アフガン政府も代表団をドーハに派遣した。式典とは別にエスパー米国防長官はアフガンの首都カブールでガニ大統領と共同宣言を発表する。

 米政権は合意に基づき、現在約1万2千人規模の駐留米軍について、「第一段階」としてトランプ氏が就任した17年1月当時と同水準の約8600人規模に縮小する。撤収は数カ月~半年かけて行われる見通しだ。タリバンはアフガン国土を国際テロ組織アルカーイダなど「他のテロ組織の拠点にしない」ことを確約。アフガン政府と直接の和平交渉は10日にも開始されるもようだ。

 米・政府軍とタリバンは2月22日から和平の前提となる7日間の「暴力の削減」を実施した。アフガン地元メディアによると、22日以降もタリバンは全土で政府施設などへの攻撃を続け、市民や警察官ら少なくとも計23人が死亡。だが、米軍など外国部隊に被害はなく、米国やアフガン政府は暴力の削減はおおむね達成されたと判断した。

 トランプ氏は28日の声明で「タリバンとアフガン政府が和平合意を順守すれば、アフガンでの戦争終結と駐留米軍部隊の帰還に向けた力強い道筋をつけられる」と期待を表明した。

 アフガン戦争の終結を公約に掲げるトランプ政権は、昨年9月にもタリバンとの和平合意に近づいたが、タリバンがカブールで爆弾テロを実行したことで交渉中止を表明。その後、タリバンが拘束していた米国人らを解放したことなどを受け、交渉が再開した。

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