菅義偉(すが・よしひで)官房長官は13日午前の記者会見で、同日午前に行われた安倍晋三首相とトランプ米大統領による電話会談で今夏の東京五輪・パラリンピックについて意見交換したことを明らかにした上で、予定通り今夏の開催を目指す考えを強調した。
菅氏は、電話会談に関し「首相から開催に向けた努力について言及し、大統領からはわが国の透明性のある努力を評価する発言があった」と説明した。その上で「(日米)双方は引き続き協力することで一致した」と語った。
トランプ氏は12日、ホワイトハウスで記者団に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「東京五輪は1年延期すべきかもしれない」と述べていた。
菅氏は「発言は承知しているが、政府としては予定通りの大会開催に向けてIOC(国際オリンピック委員会)や(大会)組織委員会、東京都との間で緊密に連携をとりながら、準備を着実に進めていく考えに変わりはない」と述べた。