大阪・茨木市長選、市民会館建て替え争点

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 現職と新人の一騎打ちとなった大阪府茨木市長選(5日告示、12日投開票)で、争点の一つとして浮上しているのが、市民会館の建て替えだ。市役所に隣接する旧市民会館の跡地エリアは、JR茨木駅と阪急茨木市駅との中間に位置する。現職が進めてきた新市民会館の建設は市街地活性化策の側面を持つ一方、新人の陣営から「建設費が高額で費用に対する効果が見合わない」との声があがる。


新市民会館などが建設される予定の旧市民会館跡地エリア=茨木市
新市民会館などが建設される予定の旧市民会館跡地エリア=茨木市

 旧会館の跡地を含むこのエリアは4区画から成り、L字形に市役所を囲む約1・6ヘクタールの土地。現状は緑地やグラウンドとして使われており、球技をしたり散歩をしたりと市民から親しまれている。昭和44年に開館した旧会館は大ホールや会議室、喫茶店を備えていたが、経年劣化などを理由に平成27年12月に閉館。建物はすでに解体されている。

 市は28年7月以降に計10回、無作為に選んだ市民と市長が意見を交わす「100人会議」を開き、跡地エリアの活用アイデアを協議。「憩い」の場を求めるという会議の提言などを盛り込んだ基本構想を、29年度に策定した。今年1月には、プロポーザル方式で設計・施工会社を選定している。

 7階建ての建物に、約1200席の大ホールや図書館、子育て支援施設、プラネタリウムを配置し、建物前に約3600平方メートルの芝生広場を設ける計画。総工費約151億円をかけ、令和5年度の完成を見込む。JRと阪急どちらの駅からも徒歩10分圏内にある立地から、「市民らの回遊性が高まり、中心市街地の活性化やにぎわいの創出につながる」と市の担当者は期待する。

 現職の福岡洋一氏(44)=無所属=は、自身が目玉の一つとしてきた計画だけに、「閉館後放置されていた市民会館を中心としたエリアで、ようやく動き出しつつある活用プロジェクト」と評価。当然ながら「完成を見届けたい」と訴える。

 一方、新人の元内閣参事官、寺元博昭氏(58)=大阪維新=は「工費が高すぎる」と批判。都市再生を手掛けてきた経験があることを強調した上で、「新しく建てるなら民間の資金を呼びこみ、駅前再開発とセットで実行すべきだ」と見直しを主張する。

 市民会館跡地の活用策に加え、救急医療体制の整備や子育て支援施策なども争点になっている今回の茨木市長選。有権者の判断は、12日に示される。

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