【産経・FNN合同世論調査】個別コロナ対策は評価も…足引っ張った「マスク」






 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査では、新型コロナウイルスに対する政府の個別の対策については評価するものの、全体としては対応に不満があるとする矛盾した結果が示された。

 政府の対応について「評価しない」と答えたのは57・0%。自民、公明両党の支持層では「評価する」が半数を超えたが、国民民主党以外の野党支持層は「評価しない」が多数を占めた。無党派層でも「評価する」が25・6%、「評価しない」が65・5%だった。

 しかし、感染防止策など政府の対策について個別に尋ねると評価は異なる。今月31日まで緊急事態宣言を延長したことについては「評価する」が8割を超え、地域の状況に応じて段階的に学校を再開する方針も肯定的な評価が6割に迫った。ほぼ全ての政党支持層で共通する傾向で、緊急経済対策や1人当たり一律10万円の給付に関しても、おおむね高評価を得た。

 それではなぜ、政府対応全体を問うと評価が下がったのか。その要因の1つとみられるのが、再利用可能な布製マスクを全世帯に2枚ずつ郵送・配布する政策だ。自民党支持層でも「評価する」と答えたのは33・3%にとどまり、「評価しない」は64・6%に上った。無党派層にいたっては「評価しない」が8割を超えた。

 ただ、政府の対応に関する評価も、改善している。前回調査(4月11、12両日実施)と比較すると、「評価する」は7・7ポイント増、「評価しない」は7・0ポイント減だった。内閣支持率も5・1ポイント増えた。

 新規感染者数が減少傾向にあることに加え、欧米諸国と比べれば人口に占める死者の割合もはるかに低い。新型コロナに対する不安を「大いに感じる」と答えた人は前回から16・6ポイント減っており、これが一定の評価につながったとみられる。



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