「新型コロナは消滅しない可能性も」WHO幹部が見解

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世界保健機関(WHO)のライアン氏(手前)=スイス・ジュネーブ(ロイター)

世界保健機関(WHO)のライアン氏(手前)=スイス・ジュネーブ(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は13日、ジュネーブでの記者会見で、新型コロナウイルスが消滅しない可能性があるとの見解を示した。

 ライアン氏は会見で「新型コロナが消滅する時期は誰も予測できないと思う」とした上で「(新型コロナは)新たな風土病となり、決して消滅しないかもしれない。新型コロナは長期的な問題に発展する可能性がある」と述べた。ライアン氏は、治療法や予防法が確立されたエイズウイルス(HIV)を引き合いに出し、「(HIVは)消えたわけでないが、かつてほど恐れられることはなくなった」と強調。新型コロナの治療法などの対策に向けた協力を各国に訴えた。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、13日時点の世界全体の新型コロナの感染者数は約433万人にのぼる。死者数は約29万人となった。

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