【シネマプレビュー】「ルース・エドガー」





「ルース・エドガー」の一場面 (c)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 アフリカの戦火の国に生まれた17歳のルース・エドガーは米国の白人の養父母の愛情を受け、トラウマを克服。人柄も良く、高校ではスポーツ万能の優等生だった。しかし、ある課題のリポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師がルースに疑念を抱き始める。彼は一体、何者なのか。

 登場人物の心理を多面的に描写しているせいか、一見、模範的な青年に見える主人公が実は深い闇を抱える正体不明な存在にも映る。人種、学歴、思想…人間の価値は何によって決定されるのか。さまざまな問題を突きつけてくる作品だ。5日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国公開。1時間50分。

(啓)

★★★★

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)



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