55歳母親を暴行死させた37歳男は”ヤングケアラー”だった 10歳から家事に追われた男と母親の「狂気の関係」

55歳母親を暴行死させた37歳男は”ヤングケアラー”だった 10歳から家事に追われた男と母親の「狂気の関係」

[ad_1] TBS NEWS DIG Powered by JNN 「お母さんとあなたの関係は狂気だと思う」 裁判長は、被告に向けてこんな言葉を発した。 2023年5月、東京地裁で開かれた傷害致死事件の裁判。37歳の被告が問われたのは、55歳の母親に対し殴る蹴るなどの暴行を加え、その後死亡させた罪だ。 病気の母親と無職の息子が、生活保護費を頼りに暮らす日々。 裁判長が“狂気”と表現した親子に何があったのか。法廷で取材を進めると、被告が小学生の頃から家事全般を担う、いわゆる”ヤングケアラー”だったことが明らかになった。 加えて事件の背景には、母親との間にたばこの本数から水を飲む量まで決め事がある、特殊な関係もあった。 【写真を見る】55歳母親を暴行死させた37歳男は”ヤングケアラー”だった 10歳から家事に追われた男と母親の「狂気の関係」 ■「たばこの本数、水を飲む量」に腹を立て母親暴行 事件は2022年7月、都内のマンションで起きた。 「しつけのつもりで母親に暴力をふるったが、意識を失ってしまった」 被告本人からの119番通報で救急隊が駆け付けると、母親は布団の上で意識不明の状態で横たわっていた。 顔や体には多数のあざがあり、オムツ姿だった。 病院に搬送された母親は、硬膜下血腫などが原因で2か月後に死亡。 …