菅氏が北海道視察 宣言発令後初、経済両立へ旗振り役

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「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を視察し、関係者らと話す菅官房長官(左から2人目)。右端は鈴木直道知事=11日午後、北海道白老町

「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を視察し、関係者らと話す菅官房長官(左から2人目)。右端は鈴木直道知事=11日午後、北海道白老町
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 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は11日、北海道白老町を訪れ、翌日に開業する文化施設を視察した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、菅氏の公務出張は4月の緊急事態宣言発令以降初めて。コロナ禍に伴う経済への悪影響に政府内で危機感を訴えてきた菅氏だが、10日にはイベントの入場制限が緩和されたばかり。今回の出張には感染防止と経済活動を両立させる「旗振り役」としての思いもありそうだ。

 「感染リスクをコントロールしながら段階的に社会経済活動を引き上げていく中、多くの方々に訪れていただくために、国内外へのPR活動を強化したい」

 菅氏は12日に開業するアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を視察後、記者団にこう述べた。同施設は北日本で初の国立博物館となる国立アイヌ民族博物館や交流施設などで構成される。新型コロナ感染予防のため事前予約制を導入するが、菅氏は令和12年の外国旅行客6千万人の目標達成に向け、ウポポイのような文化施設を「キラーコンテンツ」と持ち上げた。

 ただ、このタイミングでの社会経済活動の再開には懸念もある。東京都では9日から3日連続で一日の新型コロナ感染者数が200人を超えた。小池百合子知事は一時、政府方針に反して都から他県への不要不急の移動自粛を求めもした。

 これに対し、菅氏は「直ちに緊急事態宣言を発出する状況に該当することはない」とし、経済活動の再開を進める立場を維持している。菅氏を突き動かすのは経済に対する影響への危機感だ。周囲には「感染リスクはゼロにならないから、感染防止しつつ経済を回していくしかない」と語る。

 菅氏のもとには自民党議員や自治体首長らから、人の移動の再開を求める声が寄せられている。新型コロナの影響が長期化し、地域経済に深刻な打撃を与えているためだ。11日の視察に同行した鈴木直道北海道知事も8日に首相官邸を訪れ、感染拡大防止対策とともに社会経済活動再開の推進を菅氏に求めた。

 経済活動再開の推進は政治家にとって危険でもある。感染者が再び急増すれば責任を問われかねないからだ。とはいえ、アベノミクスによる経済成長は安倍晋三政権の基盤を支えてきた。菅氏があえて観光振興の旗を振るのは、首相の「女房役」としてリスクをとることを意味している。(大島悠亮、寺田理恵)

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