欧州、バカンス観光地の「緩み」に警戒 各国がマスク義務化

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新型コロナウイルスの検査を受ける女性=6月25日、ドイツ西部エルデ(AP=共同)

新型コロナウイルスの検査を受ける女性=6月25日、ドイツ西部エルデ(AP=共同)

 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)で、新型コロナウイルスによる都市封鎖の解除後、各地でバカンス観光客の「緩み」が問題化している。集団感染も相次いで発覚し、各国政府は第2波阻止に向け、マスク着用義務化などの対策に動き出した。

 スペインのマジョルカ島では今週、観光客の集うバーが閉鎖された。当局が「公道や建物内ではマスク着用を義務付ける」と発表。警察の巡回も始まった。ドイ人観光客が感染対策を無視して連夜、密集してのパーティで大騒ぎすることに、「感染悪化を招く」と地元で不安が高まったためだ。

 島は人口90万人に対し、年間約900万人が訪れる観光地。このうちドイツ人は300万人を占める。EU域内の国境開放に伴って6月半ば、ドイツから団体ツアー客が到着した時、観光業者は拍手で迎えたが、反応は様変わりした。

 ドイツのマース外相は、「欧州は国境をようやく開けられるようになった。一部の無責任な行動で台無しにしてはいけない」と観光客を批判。新たな移動制限も辞さないと警告した。

 フランスでは先週末、南仏の保養地ニースの海岸で、野外コンサートに約5千人が結集。マスクなしで集団で踊ったり、抱擁したりする様子が動画で伝わると、市長は「無責任な行動を放置しては、安全は守れない」と憤慨。市内のイベント集客は2500人を上限にすると表明した。感染対策で国が決めた基準の半分だ。

 観光地への警戒が強まるのは、各国で都市封鎖の解除後、感染の再拡大が相次ぐためだ。

 ドイツでは6月末、西部ノルトライン・ウェストファーレン州で、食肉処理場の従業員7千人のうち、1500人以上が感染していることが発覚。処理場や団地の周辺に一時、隔離措置がとられた。

 フランスでも先月末以降、西部マイエンヌで感染が広がる。当局は住民30万人に対し、PCR検査の実施を呼び掛けている。カステックス首相は16日に国会で、店舗や建物内では来週以降、マスク着用を義務付けると表明した。

 スペインでも東部カタルーニャ州などで感染が広がり、政府の16日の発表では1日当たりの新規感染者は580人になった。地元メディアによると、5月10日以降で最も多い。ポルトガルでは今月1日以降、リスボン首都圏の一部で、移動自粛や飲食店の夜間営業禁止などの措置が続いている。

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