鬱陵島サムギョプサル「脂身ばかり」問題:人気YouTuber告発で店側が謝罪

韓国の観光地、鬱陵島(ウルルンド)の飲食店で提供されたサムギョプサルが脂身ばかりだったという苦情が、人気YouTuberの動画をきっかけに大きな物議を醸しています。この問題に対し、該当の飲食店側は謝罪し、従業員のミスであったと説明しました。この一件は、観光地における飲食店の信頼性とサービス品質について、改めて消費者の注目を集めています。

人気YouTuber「クジュン」の告発動画が発端

この騒動の発端は、チャンネル登録者数53万人を超える人気YouTuber「クジュン」が7月19日に公開した動画です。動画のタイトルは「鬱陵島って本来こういう所ですか?初めて行ってかなり驚きました」と題され、鬱陵島のとある食堂での体験を記録していました。クジュンは1人前120グラムで1万5000ウォン(約1600円)のサムギョプサルを2人前注文しましたが、提供された肉の半分以上が脂身であったと指摘しました。

人気YouTuber「クジュン」が公開した鬱陵島の飲食店で提供された脂身の多いサムギョプサル人気YouTuber「クジュン」が公開した鬱陵島の飲食店で提供された脂身の多いサムギョプサル

動画の中でクジュンは、「これってサムギョプサル?脂ばっかりじゃない?これが1人前?」と困惑した様子で語り、店側に肉の品質について問い質しました。「地元産の豚ですか?」との質問には「はい、南陽(ナミャン)という地域で育てています」と回答がありました。さらに「わざと脂身をこんなに多く入れているのか」と尋ねると、店側は「うちは内地のように肉の形を整えて売っているわけではなく、ドカンと切って出している」「最初はみんな抵抗があるようだけど食べてみるとおいしい」と説明しました。この映像がインターネット上で拡散されると、「ぼったくりではないか」といった批判が殺到し、大きな議論を巻き起こしました。

広がる批判と店舗側の釈明

インターネット上での批判が高まる中、該当の飲食店の経営者はJTBCの報道番組「事件班長」の電話取材に応じ、一連の騒動について「すべて自分の過ちだ」として深々と謝罪しました。店主は、問題が発生した日は自身が病院に行って不在にしており、従業員がチゲ用に取り分けていた豚の前脚肉を誤ってサムギョプサルとして提供してしまったようだと釈明しました。

また、店主は「責任は全て自分にある。申し訳ない」と述べるとともに、「脂が多いと指摘されれば、普段から赤身に交換するなど対応している」と、通常時の顧客対応についても説明しました。この件は、観光地における飲食店の品質管理と、消費者の信頼を維持することの重要性を浮き彫りにする出来事となりました。


参考文献