露反体制派団体が閉鎖 ナワリヌイ氏「政治圧力で活動困難」

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 【モスクワ=小野田雄一】ロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏は20日、自身が主宰し、プーチン露政権の不正を追及してきた団体「汚職との戦い基金」を閉鎖すると発表した。同団体に関連する銀行口座が政権側に凍結されるなどし、活動継続が困難になったためとしている。同氏は新組織をつくって政権との対決を続けると表明。支持者らに支援を呼びかけた。

 ナワリヌイ氏は昨秋のモスクワ市議会選で、有力な野党系候補に票を集める「賢い投票」戦術を主導し、与党側の議席を減少させた。露治安当局はその直後、資金洗浄容疑で同団体の関係先を一斉に捜索し、多数の銀行口座を凍結。さらに複数の政府機関が同氏や同団体を相手取った損害賠償請求訴訟を起こしていた。露国内では、一連の動きは反政権機運の強まりに危機感を抱く露政権の圧力だとの分析が出ている。

 ナワリヌイ氏は20日、自身のウェブサイトで「9年前に設立した『基金』は終わった。(政権側に)団体が奪われたためだ。プーチン大統領は(団体が)怖くなったのだ」と指摘。ナワリヌイ氏や同団体は訴訟で計1億ルーブル(約1億5千万円)近い賠償義務を負ったという。

 一方で同氏は「プーチン氏らを打ち倒し、刑事被告人の席に座らせるまで全力を尽くす」などと表明。支持者らに新組織への寄付など支援継続を呼びかけた。

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