[上海 22日 ロイター] – 記録的な豪雨による水害が広がる中国の長江流域で、支流河川が土砂崩れでせき止められて周辺地域に氾濫する恐れが強まったことから、当局は住民数千人を避難させた。
国営新華社通信が地元の治水当局の情報として報じたところによると、土砂崩れは21日に湖北省恩施の近くを流れる支流河川で起きた。
中国の気象局は22日、今週に入ってからも豪雨が起きており、全国的に河川氾濫のリスクが高まったとした。長江が流れる安徽省と江西省では警報が出され、水利省は21日、長江および流域にある湖の水位は今後も上昇すると警告した。
長江中流にある三峡ダムは下流域での河川氾濫のリスクを抑えるために貯水量を増やしたため、警戒水位を16メートル上回っており、同省の当局者らはダムの水位を注意深く見守る必要があると述べた。