日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は28日、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者への嘱託殺人事件をめぐり、「人間としての尊厳や尊厳死、生き方について議論をすべきだ」とし、尊厳死の法整備も視野に国会で議論を始めるべきだとの考えを述べた。
市役所で記者団の取材に答えた松井氏は、「これまでも何件か(今回の事件のような)事例があるにもかかわらず国会で議論がなされてこなかった。政治家の不作為だ」と指摘。そのうえで、「人間は生きている限り亡くなる。一人一人が自分の人生をどう形づけるか主張する権利はあっていいと思う」とし、「(難病を)患っている人たちの思いに寄り添う形で法整備を行うべきだ」と主張した。