コダックが医薬品進出 海外依存脱却へ米政府融資





米イーストマン・コダックの映写機=2011年1月(AP)

 印刷事業を手掛ける米イーストマン・コダックが新たに医薬品部門を立ち上げることが28日、明らかになった。政府系金融機関から7億6500万ドル(約800億円)の融資を受け、医薬品製造に不可欠な原材料を米国内で生産する。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トランプ米大統領は医薬品の中国やインドなどへの過度な依存を減らすため、戦時に軍需物資を増産するために設けた「国防生産法」の活用を指示。これに基づき、米国際開発金融公社が融資する。

 写真フィルムで世界的に知られたコダックは1975年にデジタルカメラを世界で初めて開発した。しかし事業化でライバルに後れを取り、2012年に経営破綻。その後は不採算事業を売却し、印刷事業に集中して経営を立て直した。(共同)



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