政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は30日、参院国土交通委員会の閉会中審査で、観光支援事業「Go To トラベル」の開始に先立ち、感染状況を分析するため、判断に時間をかけるよう提言していたと、重ねて説明した。尾身氏は29日の衆院審査でも同様の説明をした上で「残念ながら採用されなかった」と述べた。
分科会は16日に会合を開き、東京を除外して22日から事業を始める案を了承した。
尾身氏は30日「16日に決定するのではなく、データを分析して国民に説明できるようにした方が良いと(事前に政府に対して)申し上げた」と説明した。