14日放送のTBS系「news23」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)で、日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題を報じた。
番組では、自民党が14日に日本学術会議の在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)の初会合を開き、年内をめどに政府への提言を取りまとめることを申し合わせたことを報じた。これに対して野党は任命拒否問題から批判の矛先をそらすのが狙いだと反発している。
一方で自民党の稲田朋美元防衛相が14日、東京都内で記者会見し、日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命拒否したことについて、「こういう判断基準で任命しなかったという説明は必要」と指摘したことを伝えた。
スタジオでアンカーの星浩氏は稲田氏の発言を受け「自民党の議員も個々に話しますと、任命拒否の理由は説明しないとダメだねという人が多いんですけど党内の議論としてはあまり広がらないのが現状だと思います」と指摘した。
その上で「今回の問題の核心は、政治権力が人事権をどういうふうに行使するかどうか。それから学問の自由とどういう関係があるのかという問題なんです。予算とか組織はどんどん見直せばいいと思うんですけど民主主義の根幹の問題は一番重視して議論してもらいたい」と解説していた。