【ベルリン時事】ドイツの感染症対策を担う政府機関、ロベルト・コッホ研究所は15日、過去24時間で確認された新型コロナウイルス感染者が6638人と、3月の第1波ピーク時を超えて過去最高になったと発表した。
当時と検査体制が違い単純比較はできないが、冬季に向け懸念は強まっており、政府と各州はマスク着用義務の強化など一段の制限措置で合意した。
死者数は33人と、300人を超えた4月に比べ大幅に下回っているものの、増加傾向にある。メルケル首相は制限強化を決めた14日夜に記者会見し、「われわれはパンデミック(世界的流行)の深刻な段階にいる」と、夏季に緩んでいた警戒を引き締めるよう呼び掛けた。同席したバイエルン州のゼーダー首相も「2度目のロックダウン(都市封鎖)は思われているより近い」と警告した。